お久し振りです、まんじろう(@manjirooblog)です。
ミッシェルの解散についての独解説記事が大変好評で、多くの方に読んで頂いているみたいですので、ミッシェルのオリジナルアルバムも全作ご紹介していこうかなと思います。
今日は、メジャーデビュー後1枚目のアルバム「cult grass stars」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!
thee michelle gun elephant「cult grass stars」全曲紹介
「トカゲ」
アベフトシの軽快なギターが印象的な、本作のオープニングを飾るナンバー。
解散ツアーとなった”LAST HEAVEN TOUR”の京都/磔磔公演でもオープニングを飾っていましたね。ライブでは、なかなかのレア曲だと思います。
チバさんは当時のインタビューでこの曲を、“(ミッシェルの前ギタリストである)シガケイイチに捧げる歌”と発言されていたそうです。
“カッティングの鬼”とまで評されたアベフトシの軽快なカッティングも聴き所ですが、単音でのメロディ詰め込み気味のギターソロもなかなか貴重で、ミッシェル初期ならではかなと思います。
「strawberry garden」
解散ライブでも演奏された、「shan lan la la」と歌う、雰囲気だけは明るく楽しい楽曲。
というのも歌詞については、赤が“血“を連想させたり、レンガを投げてたり、何かを埋めてたり、穏やかでは無いような気もします…(笑)
“自らの行為“の象徴として、「いちごのなる木」がそこに存在するのではないでしょうか?そもそも苺は木に生りませんので…。怖い…。
ま、チバさんが苺は木に生ると信じ込んでいたという逸話もありますが(笑)
「キング」
かの有名な1stシングル「世界の終わり」のカップリング曲。
言葉の意味よりも響きだけを優先しているような歌詞や、リフとソロ以外終始アベのカッティングまみれな部分が、後の「カルチャー」に通じているような楽曲ですね。
初期特有のカッティングまみれな楽曲は大好物です!
「世界の終わり」
ミッシェルジャンキーでなくとも、この曲だけは知っている方も大勢いらっしゃるであろう、説明不要の大名曲であり、ミッシェルガンエレファントの記念すべき1stシングル。
“君”と”僕”、登場人物2人だけの”世界の終わり”を歌っているだけだったこの曲が、バンドの成長や歴史に寄り添い、いつしかバンド自身の“世界の終わり“を担うこととなった偉大な楽曲。
このアルバム収録のスタジオ音源と、ラストライブ幕張メッセでのライブ音源を聴き比べると、チバさんの声の変わり具合が同一人物とは思えません。あと、ウエノさんのベースラインが素敵すぎるのと、ライブでのあのテンポはヤバすぎます。
聴く人それぞれに思い入れがあるであろう、ミッシェルガンエレファント最重要楽曲。メジャーデビュー曲を大切にしてるバンドって、めちゃくそにカッコいいですよね。痺れます。
「toy」
ここまでアップテンポな楽曲が続いていましたが、ここでクールダウン。
タイトル通り、”誰か”をオモチャにして楽しんでいる歌。
透き通るような穏やかなギターと、ブリブリの歪んだベースが対照的な1曲。
かと思いきや、後半に歪んだギターが加わり一気に加速する緩急が心地良いです。
「ブラック・タンバリン」
初期ミッシェルの代表曲の1つでもあり、インディーズ時代から存在している楽曲。
アベさん加入前にリリースされた、インディーズ時代のライブアルバム「MAXIMUM! MAXIMUM!! MAXIMUM!!!」には前ギタリストのシガケイイチ氏による演奏が収録されています。
新旧ギタリストでの演奏を聴き比べてみるのも良いかもしれませんね!
「I was walkin’ & sleepin’」
こちらも解散ライブで演奏された、軽快なギターリフが印象的なロックンロールナンバー。
このリフは、ずっと聴いていられそうなぐらいクセになってきますね(笑)
歌詞についても、”ぶっきらぼうだけど時折本音が見え隠れする感じ“がチバさんらしくて個人的に大好きな1曲です。
「Dallas fried chiken」
セッションの様子が収録された約40秒ほどの音源。タイトルや演奏内容なども一切不明。
何かのカバーとかオマージュなんですかね?どなたか知っていれば教えてくださ~い。
「アンクルサムへの手紙」
軽快なロックンロールが多く収録された本作において、この曲は8分を超える大作であるため、ミッシェルのイメージからかけ離れていて、初めて聴く人は少し驚くかもしれませんね。
“アンクルサム”とはアメリカのことを指すらしく、今作「cult grass stars」はロンドンでレコーディングされているので、ロックを語る上で引き合いに出されるアメリカとイギリスの対峙についての歌なのかもしれませんね。
上記の”アンクル・サム”というのはアメリカに実在した“精肉”業者の人物だったそうなので、“サカナ”で盛り上がることは無いはず。でも頭の中では自由ですもんね。
「スーサイド・モーニング」
ここからラストスパートで、またアップテンポな楽曲になります。
直球で”自殺”をこんなに明るく歌われても困りますよね…(笑)
曲調は軽快に明るく、でも歌詞は暗く陰湿な本作「cult grass stars」を象徴しているような楽曲かなと思います。とても分かりやすい1曲。
「いじけるなベイビー」
この曲はもう、アベさんのライブでの演奏が凄まじすぎることでお馴染みですよね(笑)
アベさんのカッティングが凄まじすぎます!!これぞ正にアベフトシの真骨頂だと思います。ライブ映像を観たこと無い方は今すぐYouTubeで検索してください!!(笑)
でもそれは、後ろで支えているウエノさんとキューちゃんのリズム隊があってこそですよね。私はどうしてもアベさんのギターに耳が持っていかれてしまいますが、静かな部分で聞こえてくるウエノさんのベースもなかなかに動き回っていますよね。
他に語ることは何も無いです!!以上!!ぶぅ~し、ずっきゅ…。
「眠らなきゃ」
ラストがインスト楽曲のため、実質的なラストソング。
これは“ライブ後の夜”のことを歌っているように私には聴こえてきます。さっきまで感じていた、あの興奮を再び味わうためにも”眠らなきゃ 今日は”。
こんだけはっちゃけた演奏を繰り広げた、今作のラストを締めくくるに相応しい1曲。
「remember Amsterdam」
チバさん不在の楽器陣3人によるインストゥルメンタル楽曲。なお、ライブ演奏時はチバさんも無理やりにでも参加してくる模様(笑)
非常にスリリングなサビ部分と、落ち着いた”間”の部分の緩急がカッコ良い1曲。ミッシェルはチバさんばかり取り上げられがちな気がしますが、後ろの3人も負けず劣らず素晴らしいプレイヤー達で構成されていると思い知らされるような楽曲ですね。
(補足)
このインスト曲が終わった無音部分の後、ラストのラストにチバさんの声で「おやすみ」と言われて、今作は締めくくられます。
おわりに
以上、「cult grass stars」収録の14曲を全曲ご紹介してみました。
初期ミッシェル特有の乾いたサウンドで、軽快なアップテンポな楽曲が多くかなり聴きやすい作品だと思いますので、是非チェックしてみてくださいね!
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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