こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。
今回は、奇跡的にミスチルのホールツアーに初参戦できましたので、そこで感じたことを含め、忘れないうちに全曲ライブレポを書いてみようかと思います。
セトリ全曲のネタバレとなっておりますので、今後の公演に参戦予定の方はご注意下さい!!
それでは、どうぞ!!
【ライブレポ】Mr.Children tour 2023/24 miss you 2024.1.28@神戸国際会館こくさいホール公演
「Birthday」
会場が真っ暗な中、メンバーが登場。
桜井さんがアコギをかき鳴らしながら、1曲目に、まだライブで披露されていなかったこの曲を。桜井さんの第一声で、主に女性客からの「キャ〜!!!」と悲鳴も上がっておりました(笑)
この前の「半世紀へのエントランス」が、実質的に「SOUND TRACKS」ツアーだったわけですが、そこでも演奏されずにいたので、この曲は嬉しかったですね。
実はこの日、一緒にライブに参戦していた妻の誕生日だったこともあり、偶然ですが、まるでミスチルもお祝いしてくれているような。
そして、ツアーが始まった昨年の9月からセトリは変わってないはずなので、こちらもまたまた偶然ですが、この曲のタイトルの元にもなった様なことを桜井さんも仰っていた、The Birthdayのチバさんの件が昨年12月にあってからのこの曲だったので、個人的にももう1曲目から涙がこぼれてしまっておりました。
もうコロナ禍でのライブではないので、楽曲後半のコーラス部分も会場全体で歌っていて、1曲目からけっこうな音量で皆さん歌われていたように思いました。
観客、けっこう声出てました!(伏線)
「青いリンゴ」
それぞれがギターを持ち替えて、そのまま新譜からこの曲を。
今回の新譜「miss you」でアコギ色が強めだったので、ライブでも桜井さんのアコギの音がいつもよりザクザクしていて、めっちゃ良い音だったように思います。(お馴染みのMartin D-28ではなく、見慣れない濃い茶色のアコギと水色みたいなアコギの2本を使い分けておられました。)
間奏では、山本拓夫さんの素敵なサックスが鳴り響いておりました。ちなみに、今回のバンド編成は、メンバー4人とキーボードのSUNNYさん、サックスフォンの山本さんの6人編成でございました。
「名もなき詩」
そして、恐らくギターも変えずにそのまま「名もなき詩」へ。
田原様が前の曲のまま茶色のストラトで弾いておられました。珍しい〜。
もちろん、サビは観客全員で桜井さんと一緒に大合唱。歌を丸投げはされてなかったように思います(笑)
ここで一旦、桜井さんのMCへ。(要約なので、一言一句が同じなわけではないですが)
- ツアーmiss youへようこそ。
- 「今日、(神戸の)外は寒かったでしょ?雨も降ってた?」
- 「今日は新しいアルバムの曲を中心に、色んな曲(ここうろ覚えっす…)を演奏しますので、最後までよろしくね〜!」
- 「次の曲は、Fifty’s map。これ、どこかで見覚えあるでしょ?正解です。僕らメンバーと同じ世代の人は、尾崎に憧れていました。そんな僕らも大人になって、孤独も受け入れたはずなのに、未だに不満や苛立ちを感じてしまう、そんな歌です。」
と曲紹介があり、次の曲へ。
「Fifty’s map~おとなの地図」
名曲「くるみ」のMVをオマージュしたMVも制作された、今作のリード曲のような楽曲。
大サビ前の桜井さんとJENだけになるところが、強く印象に残っています。観客側もみんな聴き入っておりました。
「口がすべって」
前曲の余韻から間髪入れずに、続いてお久しぶりのこの曲。
ちょうど、この曲が収録された「SUPERMARKET FANTASY」のアリーナツアー「終末のコンフィデンスソングス」から、ミスチルのライブに通い始めた私としては、実家の様な安心感のある名曲。今聴いても、あのアルバム凄すぎますよね。収録曲が強すぎます。
当時、高校生であった私も、三十路の既婚者となってしまいました。そんな長い間変わらずに活動を続けてくれているMr.Childrenに改めて感謝とリスペクトを。
「他人の気持ちになって考えろ」と言われてはきたけど
想像を超えて 心は理解しがたいもの
今のこの世界情勢の中で聴くと、色々考えさせられるけど、最後には少しだけでも希望を持てるような、素敵な名曲です。
「常套句」
そして、続けてまさかのこの曲。
でも言われてみると、まさに「miss you」そのものを歌っている楽曲ですね。
この曲が収録されている[(an imitation) blood orange]略して「ブラオレ」を聴くと、どうしても東日本大震災を思い出してしまい、今年も新年早々、能登半島地震が起きてしまい、「君に会いたい」がたとえ常套句であろうと、心に沁みますね。
ここで一区切り、桜井さんが「ここからは、ゆっくり、じっくり、どっぷり、新しいアルバムの世界に浸ってもらいたいと思います。」
と、次の曲へ。
「Are you sleeping well without me?」
気付けば、ステージ上から田原様とナカケーと山本さんが去っており、桜井さんとJENとSUNNYさんの3人だけに。
ピアノとドラムと歌だけの、とても雰囲気のある楽曲。
「surrender」と同じ主人公の歌だったりして。
「LOST」
前の曲終わりから間髪入れずに始まり、気が付くとステージ左側に、アコギを持った田原様が急に現れて、弾き始めておられました。縦に小刻みに揺れてリズムを取りながらアコギを弾いておられる姿は、かなり可愛かったです(笑)
とか言うてる間に、2サビ終わりの「仕事終わりに飲むビールと〜🎵」ぐらいのところでステージ右側から、ナカケーもしれ〜っと出てきて、3サビからはベースも加わってあっという間にバンド編成に戻っていきました。
「え?え?えええ???」言うてる間に、曲が終わってしまいました…。LOST…。
「アート=神の見えざる手」
と、驚いている間に、ステージ裏の大モニターが真っ赤に染まる中、桜井さんがJENの後ろのさらに1段高いステージに歩いて向かい、そこに置かれてるイスに座って、この曲が始まりました。
満場一致で今作一番の問題作。例の僕の”ピー”の所は、桜井さんがそのまま歌っている上に電子音が被さる形で”ピー”と再現されておりました。
ステージ背面の大モニターには、記者会見をモチーフにしたアニメーション映像が流されている中、まるでライブ版の「LOVEはじめました」みたいにキレた感じで好き放題歌われておりました。
あと、この曲ではナカケーが、縦に細長い”アップライトベース”を弾いておりました。珍しい。
「雨の日のパレード」
もう淡々と、「miss you」収録曲をどんどん演奏されていき、続いてはこの曲。
大モニターには、雨降りの傘をモチーフにしたアニメーション映像が映っており、曲が進むにつれて、色が変わって”レインボー”に変わっていく演出がされていました。
こちらの曲も、田原様がアコギを弾かれておられました。
ここで少しだけ一区切り、
桜井さん「(新しい)アルバムの中で、最もシンプルなこの曲を、アコースティックギター2本でお届けします。」
ステージ上で桜井さんと田原様が向き合って、せーので、
「Party is over」
ほぼアコギ弾き語りのような、でもしっかりとアコギが2本聴こえる楽曲。ステージ上には、ハモリのSUNNYさんとの3人だけでした。
最後の大サビで転調する際は、田原様が間奏を弾いている間に桜井さんがカポをつけて、後で桜井さんが弾いて歌ってる間に、田原様もカポをつけての見事な連携プレーでございました。見逃しておりませんよ〜。
「We have no time」
桜井さんがイントロのアコギをかき鳴らしている間に、これまた気付けばJENとナカケー、山本さんも戻ってきていて、またバンド編成に。こんなに編成が二転三転するのも珍しくて、このmiss youツアーならではですね。
この曲も、山本さんのサックスがとても良いお仕事をされており、この曲は演奏の締めも山本さんが締められておりました。
歌詞の負けず嫌い感が、なんとも桜井さんらしい曲ですよね。(今回はライブレポなので、歌詞などの感想はアルバム「miss you」全曲紹介の記事で徹底的に書こうと考えております。)
「ケモノミチ」
ついに来ました、こちらも新譜のTVCMに採用されていた、リード曲のような楽曲。
いつも叫んでおられますが、今回は比較的静かめなバンド演奏も相まって、サビでの桜井さんの叫びが、暗めな照明の中、会場中に響き渡っておりました。田原様もエレキギターではなくアコギで、いつもと雰囲気が違うJENの”低音ドラム”がクールでカッコよかったです。
というわけで、この記事を書きながら気付きましたが、「新しいアルバムの世界にどっぷり浸って下さい」のMCから、ここまで完全にアルバムの収録順通りだったんですね!今、気付きました!遅い!(笑)
「pieces」
次も新譜の曲かと思っていたら、歌からいきなり始まり、こちらのお久しぶりの楽曲。
こちらも「ブラオレ」収録の1曲ですね。トリプルA面シングルの1曲でもあります。(伏線)
「放たれる」
静まり返った会場に、ファ〜っとシンセサイザーの音が広がり、「ん?これは何の曲だ?」とか思っていたら、
来てしまいました。個人的に聴きたくて、待ち望んでいた名曲が。
チケットが取れず、参戦できなかった「REFLECTION」のアリーナツアーでのみ演奏され、次の同じアルバムツアーである”未完”ツアーでは演奏されず、以降のツアーでも披露されなかった名曲。
この曲も、もう叶わない”miss you”の歌ですもんね…。
リリース当時にリリースの流れですぐ聴くのではなく、この曲の”強さ”をしっかり認識した上で、約10年越しにライブで聴くことが出来て、光栄でした。本当にありがとう。
こういう素敵な出来事があるから、好きなバンドのライブに行くのはもうやめられません。文字通り、”生き甲斐”です。
「幻聴」
またまたシンセの音が広がり、この曲のイントロが。
最近、比較的頻繁に演奏してくれている気がしますが、この曲はもう「エソラ」「fanfare」に並ぶ、ライブ定番曲になってもおかしくないくらいの大名曲だと確信しています。
これも、ライブ会場でしか会えないオーディエンスへのミスチルからの”miss you”の歌。
“幻聴”という、どう考えてもマイナスイメージしか無い単語を、こんなにも素敵なイメージに塗り替えてしまうミスチルマジック。
この日は”1階8列右端”という超良席で観ることが出来たのですが、唯一この曲の時だけ前に出てきたナカケーがとてつもなくニコニコの笑顔でした。
最後はもちろん、叫び足りてません!とばかりに、会場全体で「ホォ〜オ〜」と投げ返しました。この日の神戸のお客さんはめちゃくちゃ声が出ていたように思います(伏線)
と、そんなところに続いてあの名曲が。
「声」
これももう、15年振りくらいの”再会”でした。高校生当時に、お金も無いくせに親にお金を借りてまで、背伸びして参戦した「SUPERMARKET FANTASY」のアリーナツアーとドームツアー以来です。
まさにライブのためにあるような歌ですよね。もちろん、この曲も会場全体で「イエ〜〜ッヘイ!」と叫び合いました。聴きながら気付きましたが、この歌も「たまらなく君に会いたかった」歌でしたもんね。
原曲通り、ラストのサビも終わり、バンド演奏が鳴り止むも、桜井さんは前に出てきながら全然叫ぶのをやめず、お客さん側もそれに叫びで応えていると、ついに桜井さんがマイクも通さず、生声で。
まさにお互いに”声”だけで叫び合っていたところに、JENのカウントで、次の曲へ。
「Your Song」
もうここまでの流れで、私の涙腺は崩壊しかけていたのですが、この曲のイントロでもう完全に崩壊してしまいました。
「そういえば、Mr.Childrenはずっと昔から僕らリスナーに寄り添ってくれていたなぁ。」と、このツアータイトルの本当の意味がわかったような気がして、大号泣してしまいました…。まぁ単純に、個人的に大好きな”優しい歌”達を、こんなにも立て続けに演奏してくれたのもあると思いますが、間違いなくここが今回のツアーのハイライトでした。
ここで感情がぶっ壊れてしまい、この曲のイントロで桜井さんが原曲通りに「ウォオ〜〜オオオ〜」と叫んだかどうかさえ全く覚えておりません…(笑)それぐらい感情を掻き乱されてしまいました…。
アウトロは、待ってましたとばかりにステージ中央のお立ち台に登って、叫んでおられましたが。
今回のこの”miss youツアー”が映像化されるかは現時点では分かりませんが、もし映像化された際は、この「声」からの「your song」の繋ぎを是非ともご覧になって頂きたく思います。繋ぎ方が最高でございました。
アウトロ終わりに「Mr.Childrenでした〜!!!」と叫んでたので、ここで本編終わりかと思いきや、MCへ。
桜井さん「楽しい時間はあっという間に過ぎてしまうもので、次が最後の曲になります。」
観客「ええ〜〜〜」
桜井さん「ありがと。明日、朝目が覚めた時に、昨日ライブがあった余韻と温もりが残っていることを願って。」
「おはよう」
新譜の最後に収録されている、日常生活をそのまんま飾らずに歌ったような楽曲。
ラストはしっかり、桜井さんが口笛で締めてくれました。
曲数的には、いつものライブと変わらないくらい演奏してくれているのですが、新譜が短めの曲ばかりで、ライブの体感時間としては、いつもより一瞬で終わってしまったような感覚がありました。
MCも少なく、ほぼノンストップで駆け抜けた2時間弱のライブ本編だったかと思います。
本編中は、白黒のモノクロの衣装だった桜井さんが、薄い黄緑のカーディガンを羽織って、SUNNYさんと2人だけアンコールでステージに帰還。
桜井さん「1人ですけど、Mr.Childrenを代表して1曲だけ。(これまで活動してきた中で)どんな曲を歌ったらいいか分からなくなる時が何度かあって、次の曲もそんな時に作った曲です。」
と、前置きをしてアコギ弾き語りで次の曲を。
「優しい歌(アコギ弾き語りwith SUNNYさん)」
「かぞえうた」かなと思っておりましたが、「誰かが救いの手を〜🎵」
後追い世代の私は、この曲をリリースした時期の雰囲気や流れを、リアルタイムでは体験できておりませんが、間違いなくミスチル史上でも重要な楽曲。
弾き語りだったからか、サビの「ホォ〜オ〜!」も歌っている観客もいましたが少数で、大多数の皆さんは桜井さんの弾き語りを静かに聴き入っているような感じでした。
弾き語り終了後、他のメンバー達も全員ステージに戻ってきて、桜井さんが「ここでメンバー紹介を。サックスフォン、山本拓夫!キーボード、コーラス、そしてボーカル、SUNNY!そしてギター、田原健一!」
とここから田原様が喋り始めて、ミスチルのファンクラブでやっているラジオ「誰も得しないラジオ(仮)」のお話をされて、会えない間もラジオを通じて投稿を送ってくれたファンの皆さんへ投稿してくれてありがとうと、感謝の気持ちを伝えておられました。
そしてなんとそこから、田原様が引き継いでメンバー紹介を。
続いて、ドラムス、JEN。
- ツアーになると、どうしても大阪の方に行っちゃうから、神戸は久しぶりというお話し。
- 山にいつも船と錨、神戸市のマークのイルミネーションがあるねっていうお話し。
- 神戸は、海も山もあって、良いところですよね〜というお話し。
すると、JEN帝国の謎のコーナーが始まり、1階2階3階の男女それぞれに「おいっす!!」という掛け声のコールアンドレスポンスをやらせるという謎のコーナーを、5分?10分?けっこうな時間やってました(笑)ライブ会場で遠慮無く声を出せるようになって良かったですね!JENにも「元気だなぁ~」と褒めてもらえました。伏線回収~。
しばらくした後に「はい、次。」と田原様にバッサリと切られ、ベース、ナカケー。
ナカケー「JENの後、めちゃくちゃ喋りづらいんだけど…(笑)、喋るのを止めるか順番を変えて欲しい…(笑)とくに喋ることも考えて無かったんだけど…、(会場から頑張れ〜と声が掛かり、)頑張る頑張る、(それに会場が笑い、)、何を笑ってんだよ〜!(笑)」と、微笑ましいMCをされておりました。
田原様「そして最後に、Mr.Childrenの”全て”です。ボーカル、桜井和寿」と、田原様にMCを任せてからはドラムとキーボードの狭い隙間に潜んで、ニコニコしながら話を楽しんで聞いていた”天才”を紹介して、メンバー紹介が終了。
桜井さん「誰かが誰かを傷付ける声じゃなくて、誰かが誰かを称える声を、強くて優しい声を、聞かせてくれ〜!!」と、次の曲へ。
「The song of praise」
こちらも本日の1曲目と同じく、前作「SOUND TRACKS」からの1曲。どちらもツアーとしては、”miss you”ツアーで初のお披露目となりました。
桜井さんは濃い茶色のアコギ、田原様は黒色のテレキャスシンライン、ナカケーは赤のジャズベース”オレンジ君”。
もちろん、合唱部分は会場全体で歌い、この歌詞の通り、コロナ禍を乗り越えて、ライブ会場にて全員で”声”を出すことが出来る、まさにこの景色を称えているような演奏になったような気がします。
「祈り ~涙の軌道」
桜井さん「最後の最後に、お別れのこの曲を。」
こちらもまた、「ブラオレ」こと[(an imitation) blood orange]からの1曲。
で、「pieces」とともに、映画「僕等がいた」の主題歌でした。2曲とも選曲されるなんて、映画は観ていないので何ともコメントできませんが、今回のツアーに合うような映画だったのかもしれませんね。
最後は、観客全員が聴き入ってしっとりとした雰囲気で、幕を閉じました。
桜井さん「もう雨は上がったかぁ~???」と。
はい。それはもうスッキリと。
おわりに
以上、全22曲で約2時間半のライブとなりました。
体感時間としては、いつものライブよりもあっという間の2時間半でした。
有名なシングル曲が数曲しか無く、比較的マニアックなセトリで、どちらかというとおとなしめの”しっとり”としたライブでしたが、“優しいミスチル”が大好きな人にはクリティカルに突き刺さるライブとなったのではないかと思います。
今この記事を書いている1月末時点では、この”miss you”ツアーが映像化されるかはわかりませんが、ファイナルの奄美大島公演が映像化されたら嬉しいですね。
長文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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