こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。
今日は、Mr.Children4枚目のアルバム「Atomic Heart」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!
Mr.Children「Atomic Heart」全曲紹介
「Printing」
ミスチル公式作品初のインストゥルメンタル楽曲。
というよりか、プリンターがCD盤にプリントを行う作業の効果音。楽曲では無いです(笑)
以降ミスチルのアルバムでは、アルバムを象徴するようなインスト曲が恒例となっていきました。
「Dance Dance Dance」
前曲「Printing」から間髪入れずに始まる、田原様の鋭いカッティングリフが象徴的なライブでのド定番曲。当時のツアーから最近のツアーまで、変わらず演奏され続けている重要な楽曲。
当時はひよっこだったミスチルが、武道館をも盛り上げるような楽曲をとの意味で仮タイトルは「ひよこの武道館」。今ではドームクラスも爆発させる起爆剤です。
テレビに映るポーカーフェイス 正義をまとって売名行為
裏のコネクション 闇のルート 揉み消された真相
この時期から、社会風刺的な歌詞が見られるようになってきたように思います。
今日もディスカッション 深夜のトーク 偽善だらけのlove & peace
きわどいコレクション ランジェリーラブ 今夜も一人 lonely play
きわどいアダルトな歌詞もこの頃から歌うようになってきた気がします。
今作「Atomic Heart」は、これまで”渋谷系のオシャレな猫”を被っていたミスチルが本性を剥き出しにし始めたターニングポイント的な作品で間違い無いと思います。
この曲の聴きどころも、田原様のデジタルチックなギターワークと、ナカケー渾身のベースソロで間違い無いです!
「ラヴ コネクション」
こちらも当時のライブ定番曲(最近ではレア曲枠ですが)で、ライブで盛り上がるためにローリングストーンズをリスペクトして制作された楽曲とのことです。仮タイトルは「What Do You Want」。
シェイプアップが成功したSexyなスタイル
ノータッチじゃ no no!! 愛想がないんじゃない
Oh 高飛車なフリして結構 Woo お世辞に弱いねTell me what do you want Oh what do you think baby
僕を揺さぶってくれよ
What do you want 一体どうして欲しいんだ
今夜も Oh baby baby please yeah
当時の勢いが表れているような歌詞が少し恥ずかしくて、レア曲枠になってしまった可能性は大だと個人的に推理しています(笑)
でも、ライブではとても盛り上がるど真ん中のロックチューンなので、また演奏して欲しいですね!“DISCOVERYツアー”でイントロ部分にアレンジで追加されていた、名サポートギタリスト河口修二氏とのギターバトルは必聴です!!
「innocent world」
発売当時“ミスチル現象”とまで呼ばれる社会現象を巻き起こした、言わずと知れたミスチル最大の代表曲でもある5thシングル曲。
発売された1994年の第36回日本レコード大賞でも大賞を受賞しています。ちなみにメンバー全員がPV撮影で海外にいたため、大賞受賞者欠席という異例の事態に。音楽以外に興味が無いミスチルらしいエピソードですね。
いつの日も この胸に流れてるメロディー 軽やかに 緩やかに 心を伝うよ
陽のあたる坂道を昇る その前に また何処かで 会えるといいな イノセントワールド
歌詞については、これまで歌ってきた”innocent world=無垢な世界”との決別の歌。
子供のような純粋無垢な世界もそれはそれで大切で素敵だけど、それだけではこの世界は生き延びて行けない、そのために自分に言い聞かせるように歌う決別の歌。さり気なく”再会”を願っているところがミスチルらしい”優しさ”ですね。
今作「Atomic Heart」や、その後のMr.Childrenの方向性を宣言するような超重要楽曲です。
ちなみに仮タイトルは「innocent blue」で”blue”を”world”に変えたのはプロデューサーの小林武史さん、イントロのメロディは、ギターの田原さんが考案とのことです。今となってはスゴい功績。
「クラスメイト」
少し懐かし気なサウンドに乗せて、ふいに再開した彼氏持ちの昔のクラスメイトとの切なげなラブソング。仮タイトルは「女子供の a long time ago」だそうです。
3ヵ月前の再会から 思ってもない様な急展開
今じゃ もっと彼女に恋をして もう 振り出しに戻れるわけない
“ただのクラスメイト“ そう 呼び合えたあの頃は a long time ago
ミスチルの数多くのラブソングの中でも、かなり切ない部類のラブソングな気がします。個人的に似たような経験があるので、気持ちが痛いほど分かってしまいます…。
もしかすると「CANDY」で歌っている”君”は、「クラスメイト」の”君”のことなのかもしれませんね。私の心が痛む部分が同じような気がするので…(笑)
ラストの繰り返すコーラスがとても心地良い、穏やかな隠れた名曲だと思います。
「CROSS ROAD」
ドラマ「同窓会」の主題歌となった、ミスチル初のミリオンヒット作となった4thシングル。
ドラマの台本を読んでから作曲し、楽曲完成後に桜井さんが「100万枚売れる曲が出来た!」と叫んだことは有名なエピソードで、事実その通りとなった楽曲。本当に100万枚売れたことも凄いと思うのですが、それを予言出来たことの方が凄くないですか?(笑)
誰もが胸の奥に秘めた 迷いの中で 手にした ぬくもりを
それぞれに抱きしめて 新たなる道を行く
歌詞的にも、サウンド的にもヒットしそうな王道なシングル曲ですね。
ライブでは中々演奏されないレアシングル曲ですが、最近は少しは披露されてるような気がせんでも無い気もします…。25thドーム公演のみ原曲アレンジで披露してくれましたが、映像化ならず…。「Any」「こんな風にひどく~」などレア曲満載だったので、撮影はしてるでしょうから出して欲しいですよね。
「ジェラシー」
どことなくおどろしいギターリフから始まる、テーマがかなり壮大な楽曲。ここから雰囲気が一変し、アルバムの後半へ突入していきます。
“惑星”や”地球”、”人類”や”愛”など壮大な単語が次々飛び出す大規模なテーマの歌ですね。
僕らを操る遺伝子 果てしない生命の神秘
なぜ人類は愛という 愚かな夢に溺れる
少し雰囲気が暗いですが、まさにアルバムタイトルである「Atomic Heart」の核心部分を歌っているような、今作を象徴する楽曲だと思います。
「Asia (エイジア)」
ドラム担当の”JEN(ジェン)”こと鈴木英哉さんが作曲したレアな楽曲で、デモテープでは桜井さんではなく鈴木さんの歌が録音されていたそうです。よって仮タイトルは「アジアン・ジェン」。とてもわかりやすい良い仮タイトル(笑)
傷跡だけ残った歴史の中から何を学んだの
煮え切らない僕にさえ何があっても譲れぬものがある
Oh 母なる愛のような 永遠を求めてる
今作以降のミスチルは、より”日常的”な方向へ向かっていったので、ここまで壮大なミスチルは珍しく新鮮に聴こえてきますね。
いつの日か 巡り来る その瞬間(とき)を待ち焦がれ
愛しき君へと想いは募るASIAN TUNE 少しずつ 気付き始めているのさ
守るべきものは 愛という名の誇り
「Rain」
本当にタイトル通り、”雨の音”が収録されているだけのSE。
完全に次曲へ繋ぐためだけの音源です。こればっかりは語るとこなんて皆無です(笑)
「雨のち晴れ」
後にアレンジが加えられた(Remix.ver)が「B-SIDE」が収録されることになる原曲音源。仮タイトルは「環七での危険な遭遇」。
日本全国のサラリーマンに突き刺さること間違い無しの、愛されるべき名曲だと思います。
もうちょっと もうちょっと 頑張ってみるから
ねえもっと ねえもっと いい事があるかな 今日は雨降りでも いつの日にか
「分かる分かる~」ってなるくらいにありふれたエピソードが繰り出された後に、シンプルながらも優しいメロディが多くの人の心に刺さる、秀逸なサビだと思います。この曲ほんと好き。
もういいや もういいや 疲れ果てちまった
そう言って そう言って ここまで来たじゃないか 今日は雨降りでも いつの日にか
「Round About ~孤独の肖像~」
今作で最もアップテンポな楽曲だそうですが、ライブでは滅多に演奏されないレア曲。仮タイトルは「ひょんなことから田沼」だそうです。さすがに意味不明ですね…(笑)
Round about city 孤独な街角 過剰な愛に ゆがんだ Heart
誰かが泣いてる 誰かが笑ってる 浮き足立つ路上の夢に oh God bless you
私はこの曲で「God bless you」という慣用句を覚えました。意味は直訳で「あなたに神のご加護がありますように」。アメリカでは風邪を引いた人に向けて言ったりするそうです。
過去に2回行われた10周年時と20周年時の”POP SAURUS”ツアーでは演奏されていましたので、次に聴けるのは30周年の”POP SAURUS”ツアー!? 期待してます!!(笑)
「Over」
ミスチルの失恋ソングNo.1でお馴染みの、アルバム曲の割に知名度が高い楽曲。仮タイトルは「2beatでKAN」だそうです。ドカドカ言ってる2Beat版の音源も聴いてみたかったですね。
タイトルの「Over」には、これで終わりの”over”と、それを乗り越えていく”over”の2つの意味が込められているそうです。この楽曲については、2017年発売の36thシングル「ヒカリノアトリエ」のシークレットトラックに桜井さんご本人による貴重な楽曲解説と、楽曲制作のヒントとなったギルバート・オサリバンの「Alone Again (Naturally)」をオマージュした素敵な弾き語りが収録されていますので、Overファンは必聴です。
おわりに
以上、「Atomic Heart」収録の12曲を全曲ご紹介してみました。
ミスチル史上最も壮大なテーマを取り扱った実験作的な名盤だと思いますので是非チェックしてみてくださいね!長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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