こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。
今日は、Mr.Children16枚目のアルバム「SENSE」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!
Mr.Children「SENSE」全曲紹介
「I」
CDを再生すると、いきなり暗くて怪しい雰囲気の皮肉たっぷり自己中ソング。
今作「SENSE」発売当時は事前に公開されていた情報がほとんど無く、アルバムの1曲目を飾るこの「I(アイ)」に度肝を抜かれた方も多いかと思います。
挙句には「死にたい」とか言い出すんでしょう!?
思いどおりいかないときの一発芸 どう?
淡々と韻を踏みながらも、“自殺なんて一発芸でしょ?”となかなかの毒を吐いてくる歌かと。
頭から1曲通して、散々好き放題に言い切った最後の最後に「でもそれを責めたり誰ができるの?」と、ふいに真実を突き付けてくるところが流石です。
「擬態」
今作のリードトラックであり、アルバム「SENSE」の世界観を象徴するような楽曲。
元々はSalyuさんへ提供するために作られていた楽曲だったそうですが、徐々に愛着が沸いてきて「提供するのがもったいない」となり、ミスチルの楽曲となったそうです。(Salyuさん残念!)
とても透明感のあるサウンドで、野外での演奏にピッタリな雰囲気だと思います。ライブでも”序盤”もしくは”盛り上がり曲ゾーン”でしばしば演奏されています。
富を得た者はそうでない者より 満たされてるって思ってるの!?
障害を持つ者はそうでない者より 不自由だって誰が決めんの!?
目じゃないとこ 耳じゃないどこかを使って見聞きをしなければ
見落としてしまう 何かに擬態したものばかり
「HOWL」
“HOWL”とは、”遠吠え”,”喚き散らす”などの意味だそうです。
そのタイトル通り、自分の現状に対する文句をぶちまけている、元気いっぱいの歌。
ライブで演奏された際のイントロとアウトロではお客さんも一緒に叫びます。
輝いて見えたモノはガラス玉だったとある日
気付いたとしたって宝物には変わりない 違いない
この部分は、「フェイク」へのアンサーソングにも聴こえますよね。
「I’m talking about Lovin’」
初期のミスチルを彷彿とさせる、可愛らしいラブソング。
そして何を隠そう、このブログ名はこの曲から拝借致しました。ピッタリだったのでつい。
韻を踏みまくっていることを除けば、とてもわかりやすいシンプルな楽曲なので、改めて書くようなことも特には無いのですが、今聴くと「Marshmallow day」の主人公の前日歌にも聴こえてきますね。無事、伝わったようでめでたし、めでたし。
有効期限までそう時間もないぜ僕の大事なone-way ticket
伝えたいのはONE WORD
「365日」
「NTT東日本/NTT西日本」CMソングであり、あまりにも情報が少なかった今作「SENSE」収録曲の中でも、ライブで先行して披露されていた楽曲。
ライブで演奏される際、様々な統計データを使用した映像がスクリーンに映し出され、最後に「人々が1年間で愛し合える日数 … 365日」に辿り着いてからイントロが始まるという素敵な演出がありました。
目覚めた瞬間から また夢の中 もうずっと君の夢を見てんだ
君に”夢中”という状態を、こんな素敵に表現した歌詞はなかなか無いと思います。
桜井さんの詩的な歌詞と綺麗なメロディも素晴らしいのですが、個人的には1番を丸々お休みした後の田原様のギターワークが素晴らしいので是非、耳を澄ませて聴いて欲しいです。
「ロックンロールは生きている」
アルバム発売前にラジオ限定で先行解禁され、今までのミスチルに無い斬新な音楽性が話題となった意欲作。
ライブで演奏される際は、桜井さんもエレキギターをかき鳴らしバリバリのギターソロを弾き、田原様のギターソロも別にあるという、1曲で2本もギターソロがある電子音満載のロックチューンとなっています。この曲は是非ともライブ映像をご覧くださいませ。
レボリューション さぁ次の世界へ いまナチュラルハイで闇を蹴っ飛ばせ
イミテーションに惑わされないで その目を見開いて さぁ手を伸ばせ
「ロザリータ」
ガラッと雰囲気が変わり、色気漂うミスチル流のムード歌謡曲。
ミスチルのドキュメンタリー映画「Split The Difference」の撮影用に開催されたファンクラブ会員限定ライブで1回だけ先行して披露されたことがありますが、観れた人はごく僅か。
甘い言葉 完璧な微笑み そばかす 唇 下品に濡れる果実
と、桜井さんの”下心全開”で、女性ファンにとっては歓喜の歌なのでしょうか…?(笑)
「蒼」
ピアノとギターだけで演奏される、儚くて切なくとも力強い楽曲。
自分では精一杯してるつもり でも動かないものばかりで
揺らめく陽炎に憧れ 目で追う 触れないと知っていても
コンパクトでシンプルな歌ですが、日々頑張って生きている人達の心に突き刺さる歌だと思います。
ちなみに間奏で桜井さんの”口笛”を聴くことができます。
「fanfare」
映画「ONE PIECE FILM STRONG WORLD」の主題歌で、「365日」と同じく2009年のドームツアー”~SUPERMARKET FANTASY~”で先行披露されていた楽曲。
ハイテンション桜井さん「この曲知ってる?聴いたことある?新しいやつです!ファンファーレ!!ファンファーレ!!!!!」
ミスチルの大ファンでもある、ワンピース作者の尾田栄一郎さんの熱いラブレターによって実現した書き下ろし楽曲で、尾田さんの熱い手紙を読んだ時点で、あのギターリフが頭に流れてきたそうです。凄すぎます。
ライブでも頻繁に演奏される楽曲で、とても大盛り上がりする超定番曲です!
いつか誰もが大人になって ちゃっかりした大人になって
失った宝物を探しに行こう!
「ハル」
「蒼」と対を成すような、静かで落ち着いていながらも力強い楽曲。2018年のアリーナツアー”重力と呼吸”ツアーで披露され、私の中で再ブームに。
終始、歌われているのは”感じる”こと。目で見えるものだけじゃなく、全身で感じて生きることでこの世界も素晴らしく”感じる”ことができるのではないか?と問いかけられているような歌。
まさに「SENSE」の世界観にピッタリな楽曲だと思います。
春の風に 世界は素晴らしいなって少し思えた
それを知らせるサインだったんじゃないかって考えたりもしてる
行き詰ってた日々に束の間のご褒美をくれる
真っ先に田原さんを連想させるこの歌詞も、もちろん大好きです。
信号機は誰もいない道にも合図をくれる
愛想などない でも律儀で 誰かに似てる気がした
「Prelude」
今作「SENSE」収録曲の中で最も壮大で、これまでのMr.Childrenの曲名や歌詞がたっぷり使われている、長年のファンへのプレゼントのような楽曲。控えめに言って、最高過ぎます。
悲しみを追い越して なおもその列車は走ってく
暗闇を切り裂いて 風をおこして 目指してたその向こうへ
こちらも2019年のドームツアー”Against All GRAVITY”で「みんなを”音楽という名の列車”で、悲しみや苦しみからできるだけ遠いところに連れていくことを考えて、音楽をやっています」というMCと共に演奏され、私は大号泣しておりました。
「信じていれば夢は叶うだなんて口が裂けても言えない
だけど信じてなければ成し得ないことが きっと何処かで僕らの訪れを待っている」
「綺麗事は口が裂けても言えないが、いつでも希望は忘れずに持っていたい」という、まさにミスチルの本質を表しているような、この歌詞がたまらなく好きです。
「Forever」
自身のドキュメンタリー映画「Mr.Children / Split The Difference」のエンディング曲。
(映画内ではこの曲の制作過程が描かれており、桜井さんの弾き語りからはじまり、メンバーや小林さんのアレンジが加わっていき、少しずつ「Forever」に成長していく様子はファン必見です!)
突然、”君”を失ってしまった主人公のやるせなさと、やっと”感じる”ことができた”永遠”の歌。
Forever そんな甘いフレーズをまだ信じていたいんだよ
そう言えば 今思えば 僕らの周りにいくつもの愛がいつもあったよ Forever
おわりに
以上、「SENSE」収録の12曲を全曲ご紹介してみました。
目には見えずとも、この世界に溢れている”大切なモノ”を感じ取る”SENSE”を気付かせてくれる名盤だと思います。名曲も多数収録されていますので、是非チェックしてみてくださいね!
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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