こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。
今日は、コブクロ6枚目のアルバム「5296」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!
コブクロ「5296」全曲紹介
「蒼く優しく」
ドラマ「ドリーム☆アゲイン」主題歌となった15thシングル。
ストリングスアレンジはセルフプロデュース以前のプロデューサーである笹路正徳さんがされています。(「愛する人よ」ライブバージョンのピアノを弾かれていた方です。)
小渕さんが”自分と向き合う”をテーマに、コブクロそのものと向き合って大量の歌詞を書き、完成された楽曲。自分にしか分からない葛藤と戦い、もがいているような大サビ部分は聴いていて胸が熱くなってしまう大名曲だと思います。
自分らしさを探して 誰かの真似もしてみた
何かが違うんだよ 誰にも訊けないんだよ それでも探していたいんだ
この「蒼く優しく」のシングル初回盤付属DVDに収録されているメイキング映像がとても良く、イントロのエレキを試行錯誤してる場面や、2番Aメロ小渕さんの「下り坂~!」を録音する場面が垣間見れてオススメですので是非。
「コイン」
小渕さんお得意の”公衆電話”をモチーフにした、優しいラブソング。
この曲はもう聴いたまんまのストレートな歌詞で、プルルルルとそのまま歌ってしまうところとか、オチの展開がいかにも小渕さんらしい素敵な楽曲です。
今やレア曲となってしまったので、ファンフェスタ等でまた歌って欲しいものですね。
「蕾」
ドラマ「東京タワー〜オカンとボクと、時々、オトン〜」の主題歌、そして第49回日本レコード大賞を受賞した14thシングル。でもそれ以上にコブクロにとって、小渕さんにとって大事な楽曲。
当初、ドラマ主題歌の話が来た際に黒田さんが「このテーマは”遠くで…”(インディーズ時代の楽曲)と重なってしまうのではないか?」と心配されたそうですが、小渕さんは原作を読んだ時にまた違う感覚を覚え、5パターンくらいデモ音源を制作し、その中で原型となっていたパターンが最終的に採用されたとのことです。名実ともに紛れもないコブクロの代表曲だと思います。
消えそうに 咲きそうな 蕾が今年も僕を待ってる
今もまだ掴めない あなたと描いた夢
立ち止まる僕のそばで 優しく開く笑顔のような 蕾を探してる 空に
小渕さんが所有する”Martin OM Negative”という白黒のアコギがあるのですが、そのサウンドホール(ギター中央に開いている穴部分)の奥には、小渕さんのお母様の写真が貼られていて、「蕾」と「遠くで…」しか弾かないように決めているそうです。
「どんな空でも」
2007年の「蕾」ツアーで1曲目に初披露された楽曲。仮タイトルは「いつしか晴れるよ」。
スリーコードを繰り返す中、大サビでは皆で大合唱する壮大な楽曲。
いつしか晴れるよ 沈んだその気持ちも
重なる メロディー 君も君も君もおいでよ
僕等はおんなじ 言葉を持ってる
辞書には載らない 音にだけ乗せて交わせるメッセージ
今作リリース後の「5296」ツアーではラストに演奏され、アウトロ部分にはこれまでのコブクロ楽曲を繋いだメドレーが披露されました。あれは最高に良かったので、是非ライブDVDを。
「君という名の翼」
ドラマ「レガッタ〜君といた永遠〜」主題歌となった13thシングル。
小渕さん曰く「本当に書いて良かった、出来て良かった、コブクロの曲にあって良かった」と絶賛されている名曲。サビの一気に駆け抜けるような疾走感が印象的ですよね。
この曲がほぼ完成しかけの時に、コブクロのお2人は実際にドラマのメインテーマでもある競技用ボートを体験させてもらったそうで、黒田さんが恐る恐る漕いでいる横を、小渕さんが風のような速さで通り過ぎて行き、その先で見事に転覆したという素敵な思い出もあるそうです(笑)
「WHITE DAYS」
コブクロ初の映画主題歌となった、映画『銀色のシーズン』主題歌。
こちらも2007年の「蕾」ツアーで初披露された、穏やかなバラード。当初は歌のパートが黒田さんと小渕さんで逆だったそうですが、どこかしっくりこず、試しに入れ替えてみたところ現在の状態に落ち着いたそうです。
仮タイトルとして「SEA or SKY」としていたそうですが、「希望の色は白だろう」と後に「WHITE DAYS」と名付けられたそうです。
「君色」
15thシングル「蒼く優しく」のカップリング曲がアルバムにも収録。
小渕さん曰く「“恋なんて病”というフレーズ、それ1本しかない楽曲」だそうで、「予防接種」「男あげていかなくちゃ」と、どこかコメディチックな歌詞で楽しんで聴ける1曲だと思います。
恋なんて病 予防接種も治療法も無い
冷めるまで 心 熱く燃えたぎる
こうなっちゃヤバい・・ うずき出す古傷も
ときめきに誤魔化され また癒えないまま
ラストの「愛に辿り着けたら…」は次作の「To calling of love」に通じるものがありそうですね。
「水面の蝶」
こちらも「蕾」ツアーで初披露された、ハードロック調でヘビーな1曲。
小渕さんが実際に観たという一瞬の光景から、今この時代に音楽でメッセージを伝える意味を歌う壮大な1曲になっていると思います。他の楽曲とは明らかに雰囲気と気合いが違っています。
言葉で切り刻んだ 胸に散らばる抗えない想いを
血眼でかき集め ただ愛するあなたに届けるため
黒田さんが「5296」ツアーでセットリストに入れたかったそうですが、この楽曲が持つ世界観が大きすぎて、どうしても組み込めなかったそうです。残念。どこかのライブで是非とも。
「風の中を」
作曲:小渕さん、作詞:黒田さんという珍しい組み合わせでの共作楽曲。
“子犬のオスカー君”が駆け巡る、カントリー調でノリノリの楽しい雰囲気の楽曲。
この曲が「5296」ツアーで披露された際は、想像以上に盛り上がってしまい?小渕さんがクルクル回り過ぎてしまうという珍事件にまで発展していました(笑)
「月光」
はじめてデモ音源を聴いた時に小渕さんがひっくり返ったという、黒田さん作詞作曲の楽曲。
これまでの黒田さん楽曲がバラード曲ばかりだったので、「バラードは卒業だ!」との勢いで制作されたそうです。
ところがタイトルはライブ当日まで決まらず、ライブ本番中に黒田さんが「月光!」と叫び演奏が始まるも、小渕さん達バンドメンバーは「ゲットオン?」と思いながら演奏されていたそうです(笑)
そんなエピソードも吹き飛ばしてしまいそうな程、前のめりでカッコいいロックチューンです!!
「風見鶏」
初のベスト盤に伴う「Way Back to Tomorrow」ツアーで初披露され、後に14thシングル「蕾」のカップリングとなった楽曲。
一般的に”風見鶏”にはネガティブな意味も含まれるそうですが、小渕さん的には「一生向かい風に立ち向かう姿がカッコいい存在」と感じられたそうで、この曲もとても力強い名曲だと思います。
“風見鶏”と”cause I believe my dream”の韻の踏み方が素晴らし過ぎますね。数あるコブクロの楽曲の中でもトップレベルの隠れた名曲だと思いますので、聴いたことのない方は是非聴いてみてください。
いつの日か いつの日か もう一度あの街へ 君の待つ場所まで
真っすぐ自分と立ち向かい 生きてゆきたい
弱い自分に勝てるなら 誰に負けたって良いさ
唇 噛みしめれば 聴こえるよ 君の声 いつの日も 風見鶏
「Diary」
こちらも「蕾」ツアーで初披露された楽曲。
小渕さん曰く、「~なことが歌になれば良いのにな~」という想いが先に来る「コイン」と同じ制作パターンだそうで、そんな感じでラブソングを作るのが1番楽しみなんだそうです(笑)
余談として、ラストの「晴れた午後の屋上で…」はデモ音源と蕾ツアーで演奏した際は1番にもあったそうですが、少し違和感が有り、アルバム収録となった音源ではカットしたそうです。
「Fragile mind」
2006年の「NAMELESS WORLD」ツアーで既に披露されていた楽曲をついに音源化。
「桜」や「ここにしか咲かない花」をリリースした後、次はいよいよ”コブクロ=自分自身”と向き合って、大きな壁を乗り越えていかなければいけないような気がしたそうです。
黒田さんに「うまく唄おうなんていうレベルでは追い付かず、全力でぶつかっていかないといけない、本当にデカい壁のような曲です」と言わしめるぐらいエネルギーが必要な楽曲だそうです。
開けるはずの無い道でも 何処かに 僅かな光が漏れてる
見落とさないで そこから見えるだろう? それが君の生きる道
行く手を阻む壁はいつも 自ら 拵えた脆い心さ
今 振り下ろせ その想い ハンマーで砕き散らせ 砕き散らせ
おわりに
以上、「5296」収録の曲を全曲ご紹介してみました。
名実ともにJ-POPの頂点まで昇り詰めたコブクロ自身を映し出した鏡のような名盤だと思いますので是非チェックしてみてくださいね。
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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