こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。
今日は、コブクロ8枚目のアルバム「One Song From Two Hearts」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ!
コブクロ「One Song From Two Hearts」全曲紹介
「(Are you all set?)」
タイトルの通り、各楽器の準備中のような音が収録された短いSE音源。
準備が全て整った、その先には・・・
「One Song From Two Hearts」
今作のアルバムタイトルにも掲げられた、”コブクロ”そのものを象徴するような23rdシングル曲。
「あの太陽~」ツアーファイナルで活動休止宣言をした際に小渕さんが「片方の車輪が止まると、すぐには走れない。だからしばらく待ってて欲しい」という話をしたので、活動再開の一言目はどうしても”外れた車輪”が固く締められたことを歌いたかったそうです。
小渕さんの淡々としたバスドラと「ただの落書きに見えるかい?」という挑発的な歌詞と、そして何よりサビでの黒田さんの伸びやかなボーカルが最高にカッコ良い1曲です。
活動再開後1発目のツアー、1曲目でこの曲を聴けた人はもう感極まったことでしょう。想像するだけでも目頭が熱くなってしまいます。
“Two Hearts”とはもちろん”小渕さん”と”黒田さん”の心ですが、ラストに「One Song From Your Smile」とあるように“コブクロ”と”お客さん”の”Two Hearts”でもあるWミーニングとのことです。
「紙飛行機」
ドラマ「結婚しない」主題歌となった、活動復帰後初リリースでもある22ndシングル曲。
小渕さんが“紙飛行機”をモチーフに曲を書いてみたいと思っていたところに、女性目線のドラマタイアップのお話が舞い込んできて制作された、完全に女性目線のラブソング。
あれほど歌がお上手な黒田さんに「優しい歌詞とは裏腹に、音程も高く、ファルセットの行き来も大変で、結構な緊張感がある曲」と言わしめる楽曲。
「リンゴの花」
昔から無くならない“いじめによる自殺”をテーマにした楽曲。
もし自分の身近な人がそんなことになってしまった時、残されたまわりの人達の気持ちを想像して書かれたそうで、その時に恐らく自分にできることはただ”会いたい”と願うだけ。
大きな花なのか、小さな花なのかすら分からない、“リンゴの花”をモチーフに選んだのも”あまり知られていない存在”がとても切なかったからだそうです。
誰よりも側にいたのに 聞こえなかった声が
掌の上で聞こえる 写真日和の春に
「ダイヤモンド」
ドキュメンタリー番組「熱闘甲子園」のために書き下ろした、両A面となっていた23rdシングルもう一つの表題曲。
かの有名な“ダイヤモンド”は原石の丸い状態ではあまり光らないそうで、何十面体にも削れば削るほど光るそうです。それが高校球児と重なったことで出来上がった楽曲。
小渕さんはあまり野球に詳しくないそうで、野球のホームである”ダイヤモンド”はたまたま一致したそうです(笑)
元・高校球児でもある黒田さんの歌がとても熱い、泥臭く輝く応援歌。
涙を 拭った 袖口 隠しながら
夢だけ 信じて 輝く ダイヤモンド
魂 削りながら 刻んだその傷跡 光を呼ぶ
「SPLASH」
「潮騒ドライブ」「Summer rain」に続く、コブクロ恒例”夏のアップテンポソング”。
ノリノリな曲調とは裏腹に、歌詞を見てみると案外上手くいかない展開で、小渕さん曰く「”恋の行く末”と書く、恋が終わっちゃうところが僕らしい」とのことです。
個人的には、他の曲にも出てきていた“他の男の人に殴られる心配をしている”ところが小渕さんらしいと思いますね(笑)
「未来切手」
ファンサイト限定盤シングルにのみカップリング収録された、「未来日記」と間違われがちな不憫な楽曲。黒田さん曰く「それは(そんなタイトルに決めた)小渕が悪いわ~」だそうです(笑)
世間一般的には笑い飛ばされてしまいそうな、”夢”という言葉も”未来切手”という架空のモチーフでファンタジックに曲にしてくれる、こういう1つのモチーフをどんどん膨らませていくのもとても小渕さんらしい優しい歌詞だと思います。
いつか届く この手紙の様に 交わす言葉一つ一つずつには
“未来切手“がそっと貼られてるんだ 信じてごらん
いつも いつでも 明日を変えてくれる
「モノクローム」
東京が大雪の日、そして活動休止中で自分から”音楽”が遠ざかった気分になった時に一気に書かれたという、とても切ない楽曲。
当初、タイトルは「モノクロ」だったそうですが、ライブでの曲説明の際に「ももクロ」と聞こえてしまうことを危惧して、「モノクローム」にされたそうです(笑)
シンプルな歌詞とメロディでより切なさがこみ上げてくる、今作のアルバム曲で1番好きな楽曲。
想い出が 優しすぎるよ いつも笑ってた 君の隣で
愛してた 全てを捧げ 描いた夢は モノクロのまま
「あの太陽が、この世界を照らし続けるように。」
映画「岳-ガク-」の主題歌となった、21stシングル曲。
そして、このシングルを引っ提げての全国ツアーファイナルで活動休止を宣言したため、この楽曲を歌うことに特別な意味を持つことになってしまったコブクロご本人にとっても、ファンにとっても大切な楽曲。
通常、コブクロのレコーディングでは小渕さん作詞作曲の楽曲がほとんどなので、黒田さんは歌を録音するまでに何度も小渕さんの仮歌を聴き直し、解釈を考えて固めてから録音するそうなのですが、この楽曲だけは黒田さんがすぐに「仮歌を唄わせてくれ」と歌い、結果それがOKテイクとなった非常に稀なパターンだったそうです。
先日の20周年記念ツアー”ATB”ファイナルにて、幸運にも生で聴くことが出来たのですが、この曲のイントロが始まった瞬間に会場の雰囲気が変わりました。その後のMCでも小渕さんが仰られていた、「この曲を歌いこなせるのは世界に1人黒田だけで、そんな曲を書けたことが本当に嬉しい」というこのスタンスこそが正に”コブクロ”そのものだと感動してしまいました。
もし、まだ聴いたことが無いなら必ず聴いて欲しい、コブクロの最重要楽曲です。
どんな命も輝いてる
あの太陽が この世界を照らし続けるように
この手は君を守る為 この瞳は君を探す為
心は君を愛す為 この命は君と生きる為
「GAME」
スポーツに少し疎い小渕さんがサッカーを観ながら作詞をしたという、ドラマ「家族の裏事情」主題歌となった楽曲。
勝ち組、負け組という言葉がまかり通ってるように、どうしても勝敗がつきまとってしまう世の中で”それくらい強い相手に挑んでるということだから、五分五分で良いんじゃない?“と教えてくれるメッセージソング。
サビで「大丈夫!大丈夫!」と「STANDING!OVATION!」で韻を踏んでいるのがお見事!!
そうさ 僕等の人生にそんな勝ちも負けも無い
勝負すらしないで 胡座かいてたんじゃ NO! NO! NO! YOU ARE LOSER
愛する君を守りながら 今日も攻めるのさ GAME
「流星」
この楽曲からタイトル授かったとも言えるドラマ「流れ星」主題歌となった、19thシングル曲。
この曲のAメロは当初1番と2番で逆だったそうですが、黒田さんが「”真冬の海辺に映った~”の方がインパクト強いからアタマの方が良いで」と言ったことで入れ替えることになったそうです。
もう、そのことを覚えていない黒田さんは、歌う際に1番2番はできるだけ原曲の通りに歌い、最後の3番を「(小渕)ごめんね~」と思いながら自由きままに歌っているそうです(笑)
リリース時のTV出演でたくさん歌われていたことが印象に強い、伸びやかで壮大なバラードです。
「Blue Bird」
アニメ「バクマン。」のオープニングテーマとなった、20thシングル。
2番で歌われている”袖口の刺繍”のエピソードは、サラリーマン時代に白シャツが土で汚れてしまう仕事をしていた小渕さんが、「汚れることで白い刺繍の”ファイト!”が見えたら感動するだろうなぁ」という妄想から生まれたそうです。もう発想が素敵すぎます。
サビから始まる楽曲も珍しいし、コブクロのお2人がハモリではなくユニゾン(同じメロディを一緒に歌うこと)でサビを歌っているのも大変珍しい、“幸せ感”満載の1曲です。
「LIFE GOES ON」
アルバム恒例の”黒田さん作詞作曲楽曲”ですが、この曲は他の黒田さん楽曲とは違います。
コブクロとして初めて活動を休止し、“歌う理由”を(一時的に)見失ってしまった黒田さんの心境が赤裸々に歌われていて、黒田さんご自身も「“活動休止中に書いた歌”という以外、自分ではジャッジできない曲」と明言されています。
時期が時期だったので、発表するかどうかで悩んでいた黒田さんを「雲間からでも星がキラキラ瞬いているのを感じれるようになったのか~!」と少し茶化しながらも「これ唄おう!唄おう!」と背中を押す小渕さんとの絆もたっぷり詰まった重要な1曲だと思います。
ただあなたの為だけに歌う ただあなたの為だけに歌う
今あなたの為だけに “SING” goes on
「蜜蜂」
活動休止前にレコーディングされていた音源を、配信限定シングルとして活動休止中にリリースした、「NTT西日本」CMソングとなった楽曲。
小渕さんが”蜜蜂”について調べたことがきっかけで制作された楽曲で、地球上の多くの命を蜜蜂が運んで支えていること、同様に人間の言葉も誰かから誰かに伝わって”心”を繋げていくことを歌った歌。
「今、咲き誇る花たちよ」
アルバム発売後にシングルカットされることになった、「NHK-ソチオリンピック/パラリンピック」テーマソングとなった、24thシングル曲。
オリンピックのタイアップ話が決まる前から、このサビのメロディだけは既に存在していたという、力強くも華やかな印象のとてもキャッチーな楽曲。小渕さん曰く「これまで花といえば、儚くて小さいものをイメージしてきたけど、この曲で大輪や何千と集まるような“強い花”を表現できた」とのことです。
個人的に、MステSPで披露されていたアコギ1本でのこの曲の演奏が印象的で、アカペラの後のアウトロ部分で、歓声が一気に沸くところで鳥肌が立ってしまいます。あれは必見です!!
おわりに
以上、「One Song From Two Hearts」収録の15曲を全曲ご紹介してみました。
アルバムタイトル通り、コブクロの原点に立ち返る名盤だと思いますので是非チェックしてみてくださいね!
長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。
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