Mr.Children「HOME」全曲紹介 ~日常に寄り添ってくれる音楽~

アルバム全曲紹介

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

今日はMr.Childrenの13thアルバム「HOME」を全曲ご紹介しようと思います。

私がミスチルのファンとなるきっかけをくれた、いや”バンドに夢中”になるきっかけをくれたと言っても過言では無い、個人的に大切な作品です。それでは、どうぞ!

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Mr.Children「HOME」全曲紹介

「叫び 祈り」

重く深く刻み込まれるようなバンドの音と、祈りのような叫び声が響き渡る約1分間の音源。

これは後々に収録されている”あの曲”への伏線となっています。

「Wake me up!」

「どうせ自分は1位になんてなれないから…」「こんな時代だからしょうがないよ…」と”自分自身にかけた催眠術”を解いてくれるような、明るくて元気で賑やかな楽曲。

日々に疲れてしまって、”産まれては消える命の意味”を見失ってしまいそうな時にこそ聴いて欲しい歌だと思います。

「革命は起きない ありきたりの日々を
祈るように生きよう Wake me up Wake me up」

「彩り」

今作「HOME」における最重要楽曲。

「今、目の前に並べられている単純作業をこなすことが、この世界を回り回って、どこの誰かも知らない人や目の前にいる大切な人の”笑い声”や”笑顔”を作っていく」と歌う”希望”の歌。

誰もが1度は思い悩んだことのある日常の些細な瞬間を乗り越えることによって、少しずつ増えていく彩り。たまに忘れてしまうこともあるけれど、身近な人を笑顔にできたことでまた、その生き甲斐が確信に変わっていく。「日常に寄り添う音楽を作っていきたい」と宣言していた、Mr.Children屈指の大名曲だと思います。

このアルバムを引っさげて行われた「HOME TOUR 2007」では、1曲目とラストで1公演につき2回も演奏されています。それほど、この「HOME」というアルバムの根幹を表している重要な楽曲であることが伺えます。必聴です。

「箒星」

トヨタ自動車のキャンペーンCMソングにもなった、28thシングル曲。

この曲は、CMでのみ放送されていた制作途中の歌詞違い.verが存在します。サビ部分の歌詞が「目を瞑ってたってちゃんと見えんだ/この胸に咲いた光~♫」となっていました。その後、今の歌詞に訂正されたとのことです。

シングル曲らしくアップテンポで、底抜けに明るくキャッチーでとても聴きやすい楽曲に仕上がっていると思います。「悪いとこばっかり見付けないで」がとてもミスチルらしいですね。

「目を瞑っても消えない光 夜空に託した祈り
今日もどこかで光ってる 誰の目にも触れない場所で
悪いとこばっかり見付けないで 僕ら一緒に探そう
ずっと 優しく淡く弧を描いて 夜を撫でてく”箒星”」

「Another Story」

些細な積み重ねで怒らせて出て行ってしまった”君”を、主人公がバスに乗って迎えに行く歌。

無理をさせても、いつも笑っていてくれた”君の笑顔”こそが、主人公の”毎日”だった。大事なものは失ってから気付くものなんですね。隠れた名曲だと思います。

ちなみにタイトルの由来は、ミスチルの過去の曲に「靴ひも」という、同じくバスに乗って恋人に会いに行く”別の物語”があるため、”Another Story”となったそうです。

「PIANO MAN」

JENのドラムからはじまる、アップテンポなジャズ風の楽曲。

追い詰められてやめようとしている男が、なんとか自身に言い聞かせている自問自答の歌。

楽曲の制作など様々な期限に追い詰められていると思われる桜井さん自身の歌にも聴こえますが、誰しもがこの曲の主人公に成り得るような”日常的な歌”だと思います。もちろん、私も。

「転んだなら 這いつくばったって進もう
立ちすくんでいようが 歩いていようが 時計の針は進むぞ
all right all right all right 言い聞かせるよ イッツ ゴナ ビー オーライ」

「もっと」

2001年9月11日にアメリカで起きた同時多発テロをきっかけに書かれた歌。

悲しい出来事も理不尽に降りかかってくるこの世界を、笑顔で生きていくためにも”もっと”大きなハートを持ちたいと願う”祈りの歌”。

10thアルバム制作時から曲自体は存在していたが、アルバムのコンセプトにそぐわないということで収録が見送られており、今作「HOME」でようやく日の目を見ることができた楽曲。

「やわらかい風」

ふと、吹いてきた”やわらかい風”で思い出す、あの人を想う”やわらかい歌”。

「あの時には気付けなかったことも、今なら気付けたのになぁ…。」誰にとってもあるあるだと思います。でも「君と過ごした時間があるから 僕は恵まれてるって言える」と思えたなら、いくらかは救われるのいではないかと思います。

アウトロは同じ音のピアノが響き続ける、少し不気味な終わり方になっていますがそれは次曲のため…

「フェイク」

ドラムの4つ打ちから始まる、デジタルロックな30thシングル曲。

“日常”の中にはもちろん良いことばかりじゃなく、”嘘”や”偽物”も数多く紛れ込んでいるでしょうが、そんな部分を見て見ぬフリをせずにきちんと”歌”にしてくれるところがミスチルの大好きなところです。

「大切に抱きしめてた宝物がある日 急に偽物と明かされても oh oh oh
世界中にすり込まれている嘘を信じていく すべてはフェイク それすら…」

「ポケットカスタネット」

曲の前半と後半で演奏のアレンジが大きく変わる楽曲。

声変わり前の少年がやがて大人になり、社会の荒波に揉まれていっても”根底に流れているものは変わらない”ということをイメージして制作された楽曲だそうです。

そして「叫び 祈り」は「ポケットカスタネット」の間奏部分だったことがここで判明します。

ライブでもしばしば演奏されていますが、後半部分の迫力に圧倒されてしまいます。必見です。

「SUNRISE」

冴えない毎日をなんとか切り開きたい男の、決意表明の歌。個人的に大好きな曲。

田原様のアルペジオからはじまる比較的穏やかなイントロ、Aメロ部分、急展開のBメロ部分を経てのサビ部分への入り方が清々しく、とても開放的な気分にさせてくれます。

一般的に無条件で”良いもの”として語られることが多い”家族の存在感”を歌っている、2番の歌詞は個人的にかなり秀逸だと思います。

「大きなもの 揺るぎないもの そう疑いもしないで過ごした 家族の愛にいつも守られて
どうしてこんな 不確かなものを 無邪気に信じていれたんだ?
どうしてこんな 不安定なものを…」

「Wake me up!」と同じ主人公をより内面的に歌ったような、対となる楽曲のような気がしました。「SUNRISE」は大名曲だと思います。

「しるし」

ドラマ「14才の母」の主題歌となった、29thシングル曲。音源の長さが7分12秒にもなる、ミスチルのシングル史上最も演奏時間が長い楽曲となりました。

歌詞の面では、“恋愛のピークにいる2人”にも”別れてしまった2人”にも、どちらの意味にも取れるようにわざと作詞されており、ただただそこにある”相手への想い=愛”が歌われています。桜井さんの熱い歌い方との相乗効果で、聴いているとこちらも胸が熱くなってきます。

桜井さんは「しるし」について、「最高のラブソングができました。」とコメントされています。

「通り雨」

大人になって現実を知り、夢や憧れに手が届かないことを受け入れたつもりでいても、日常のふとした瞬間に”通り雨”のように思い出してしまう、それが輝いたらいいのにと歌う希望の歌。

この曲も「Wake me up!」「SUNRISE」と同じ主人公な気がしています。

個人的に2番Bメロ部分の歌詞が、”人生”の本質を突いている気がして秀逸だと思います。

生まれた瞬間から ゆっくりと死んでゆく
そこからはもう逃れようがないなら 笑っていたいんだけどな…

「あんまり覚えてないや」

愛しの彼女との一夜や、世界中を幸せにする奇跡のメロディーはあんまり覚えていなくても、”家族”と過ごした大切な思い出はきっと忘れないという歌。

この曲の歌詞を書いていた桜井さんは、1番や2番からは想像できなかった3番の展開に思わず涙を流してしまったそうです。

アルバム「HOME」の最後を飾るのにふさわしい、大名曲だと思います。

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おわりに

以上、「HOME」収録の14曲を全曲ご紹介してみました。

良いことばかりじゃなく、時に悲しい出来事や理不尽な出来事も降りかかる中で”日常”を懸命に生きている人達に寄り添ってくれる、優しい名盤だと思います。是非、聴いてみてくださいね!

ちなみに、「HOME」の初回盤に付属しているDVDには2007年当時の桜井さんのソロインタビューや、the pillowsとの対バンツアーのライブ映像ap bank fes’06での「彩り」制作秘話のMCと初披露時のライブ映像が収録されています。こちらも貴重な映像ですので、オススメです。

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