お久しぶりです、まんじろう(@manjirooblog)です。
長らくブログを更新できておりませんでしたが、またまた我らのフラッドが最高のアルバムを出してくれたので、a flood of circle 11枚目のアルバム「伝説の夜を君と」を全曲ご紹介しようと思います。
それでは、どうぞ! (※ツアーのネタバレ少しだけ含みますのでご注意を。)
a flood of circle「伝説の夜を君と」全曲紹介
「伝説の夜を君と」
ギターの心地よいミュート音と、静かな歌い出しから始まる、ポケットサイズの優しい宣言の歌。
いちフラッドファンとして、この歌を聴いて思い出すのはもちろん、これまでのライブハウスでの熱い夜のこと。
未だに”バイ菌騒動”の終わりが見えない暗いご時世でも、“伝説の夜”を一緒に過ごすために a flood of circle はずっと転がり続けてくれる。
そんな、世間では誰も知らない、でも“俺たち”にとっての”当たり前”を改めて宣言してくれる1曲。
俺たち 無敵さ ピークのようで始まりに過ぎない夜を
伝説の夜を 今夜も君と
「北極星のメロディー」
前曲とは対照的に、ド頭から最後までシンプルで爆音のバンドサウンドでブッ飛ばしてくれる今作のリードトラック。地上波の音楽番組のオープニングテーマに決まったこともあり、いくつかのテレビ出演時にも演奏された1曲。
“ポラリス”とは”北極星”のこと、揺るがない目的地であり、決して奪われることのない光。
結成15周年を通り過ぎたフラッドが、私たちの目にも”北極星”を見せつけてくれるような、
自身がどんな状態でも、周りがどんな状況でも、どんな結果になろうとも、なりふり構わず夢中で前に進み続ける、まさにフラッドらしさ全開の王道ど真ん中の名曲。
意図的かどうかは不明ですが、「夜夜中」「アゲイン」等の過去曲のフレーズを入れてくれているのも、ファンとしては嬉しいポイントですよね。
ボロボロになった クタクタになった 壊れそうになった それでも生きている
思い出すよ その目の北極星を 見せたいのさ その目に北極星を
「クレイジー・ギャンブラーズ」
佐々木さんのスペイン語でのカウントからはじまる、ド直球のギャンブルソング。
「北極星のメロディー」からフラッドを初めて知った人や、このアルバムで初めてフラッドを聴く人は、ここで一気にガラが悪くなり、もしかしたらビックリしてしまうかもしれません(笑)
でも、この暑苦しさ、泥臭さ、底辺を這いつくばってる感こそが昔ながらの”afoc印”みたいなとこがあるので、以後お見知りおきを。この良い意味での”知能低めソング”達はライブで大化けしますので、お楽しみに(経験談)。
地獄の味を覚えても お前といんだし楽勝だぜ
天使の羽がもがれても 最後は俺らが爆笑だぜ
この曲も「天使」とか「爆笑」とか、過去の名曲のモチーフが散らばっていたりしますね。
ちなみに、佐々木さんがラジオでこの曲をかけた後に、「オレ自身はあんまりギャンブルとかしないんですけどね。賭けるのはもう人生だけで十分かな。」的な発言をされていて爆笑してしまいました(笑)
「Welcome To Wonderland」
フラッド史上初の試みとして、松井 泉さんによる“パーカッション”を取り入れたという、過去に前例が無いくらい、それはもうノリにノっているエンターテイメントソング。
意外と”パリピ気質”な佐々木亮介の根明部分が全面に押し出された、笑っちゃうくらい明るい1曲。ライブでの爆音で聴くと楽しすぎて、中毒になりそうでした。
でも歌詞は珍しくエロティックだったり、2番Aメロのラップ部分にHISAYO姐さんのコーラスが入っていたりと、様々な仕掛けが施されている本当にテーマパークみたいな楽曲。
Wonderland, land land, land WA WA WA Wonderland, land land, land
Baby Baby もっともっと Baby Baby 行きたいよ 指でなぞった背中の Map で
ここで遊んだら元に戻れない Entertainment Welcome to wonderland
「セイントエルモ」
全曲粒揃いの大傑作である前作「2020」を壮大に締めくくった名曲「火の鳥」の続編にも聴こえてくるような、過去を大切に抱きしめながらも止まらずに前に進み続ける歌。
「セ(イ)ントエルモの火」とは、船乗りの守護聖人である”聖エルモ”に由来し、”悪天候時などに船のマストの先端が発光する現象”のことだそうです。
もういなくなってしまった”君の声”や”君の歌”で、前に進み続けている主人公が、また誰かにとっての”光”になれば素敵ですね。
そしてなんとなく、ジャケットの可愛いハリネズミにお似合いな1曲のような気がしています。
本当に見たい未来 辿り着くのはきっと
諦めずに最後まで 歩いた君だぜ
「A」
イントロからテツ君のギターが叫び続けている、今作のアルバムツアー1曲目を飾った、ダークでヘビーな雰囲気の1曲。
そして、前々作収録の「Flood」に続く、自身のバンド名ソングのうちの1曲。残りの「of」と「circle」もお待ちしております。
この曲はもう「これが最初のA~♪」を歌いたいだけじゃないのか?ってくらい、そこが一番気持ち良い。
そして、不吉の苗を植えて育てようとしてるこの「焼け野原」は、過去に「Blood & Bones」でガソリンぶっかけてロックンロールで燃やした「焼け野原」だったら嬉しいですね。テツ君の歴史が始まった1曲でしたし。
(全然関係ないですけど、「Blood & Bones」大好きなので、もっとライブで演奏して欲しいっす!!)
悪いことしようぜ バカげた物語
描け 描け 描け A これが最初の A
「バタフライソング」
今作のアルバム曲の中でも個人的にツボで大好きな、ギターや歌メロの爽快感と疾走感と豪快さがたまらない痛快な青春ソング。
「棒に振るぞ 脅されても フルスイングで」って最高過ぎませんか?
希望が沈んでいっても、君と一緒なら軽いノリで羽ばたいて飛んで行ける。その時の空気の振動が“バタフライエフェクト”として、何か起きるかもしれない。そう思えたなら、きれいさ。
あと、この曲のおかげで”蒲公英”をタンポポと読めるようになりました(笑)
吹けば飛びそうな綿毛 舞い上がって
こんな可愛いなんてね ギザギザなでる滴 きれいさ
「狂乱天国」
アルバム発売前に開催された、これまでにカバーした楽曲のみでの企画ライブ「COVER NIGHT」のオマケ(アンコール)で一足先に初披露された、”アルバムの中で1番どうでもいい曲(自称)“。
「All I want is Rock’N’Roll music」と清々しいぐらいの”知能低めソング”で、「顔面ホール・ケーキ」「皮剥きゃ皆 髑髏」「ごちゃ混ぜカクテルで明日を無駄にしたい」とパワーワードのオンパレードで、中毒性高めなので要注意です。
今作のツアーで”太陽と虎”に参戦した際、2列目に居たのもあってか、爆音過ぎてバンドの音が割れまくっていましたが、そのノイズまみれの中で聴くこの曲はまさに「狂乱天国」でした。
ふざけろよ Baby ふざけんじゃねえ
ここじゃ息できない 待ち合わせしようよ 狂乱天国で
「テンペスト」
いつもフラッドがアルバムに1曲は入れてくれる、王道な歌モノの名曲だと思います。
“テンペスト”とは”嵐”のことで、いつもとは違う少しネガティブな視点で描いた、幻を諦めきれずに漕ぎ続ける、愚かなるロックンローラー達の歌。
まさにa flood of circleそのものを歌っているようで、これまで長い間フラッドを愛して応援してきた人ほど、突き刺さる名曲になっているのではないかなと思います。
ロックンロールを歌っている
バカげたセイラー 手を伸ばす
沈む視界の先 かかる虹 永遠に触れない幻
そして、この流れは次の曲にも…
「白状」
今作で最も異色な楽曲でありながら、1番ファンを魅了した大名曲かと思います。私自身もアルバム購入後にはじめて聴いた際に、思わず涙がポロポロ流れて自分でもビックリしまいました…。
他のファンの皆さんも恐らく同じ気持ちだったようで、“ファン投票によりMV制作楽曲を決める”というアルバム発売時の企画でも、見事1位に輝き「白状」のMVが制作されました。(私も「白状」に投票しました。)
今作だけに限らず、これまで多くの前向きな歌でファンの背中を押してくれた a flood of circleが、そして佐々木亮介が、こんなにも赤裸々に弱音をさらけ出しているのが衝撃的過ぎて…。
「本当は待ってた 都合良すぎるストーリー 最終も過ぎた駅で」は切なすぎるでしょ…。
そして、そこから這い上がるラストの怒涛の”あがき”に、もう涙腺が崩壊してしまいますが、ここにこそ a flood of circle の魅力が詰まっているような気がしてしまいます。必聴です。
これが生きる理由だ そんな無邪気な歌で
たったそれだけで どこまでも行けると思っていた
これが生きる理由だ 本気で信じたんだ
たったそれだけで 恐れるものなど一つもなかった
本当は待ってた 都合良すぎるストーリー 最終も過ぎた駅で
「R.A.D.I.O」
ここまで少し重たい曲が続いておりましたが、ここで肩の力を抜けるような軽快なロックチューン。
別に頼んでもいないのに、何の脈略も無く様々な音楽と出逢わせてくれるラジオ。その偶然の出逢いによって、大袈裟じゃなく人生を変えられてしまった人も大勢いることでしょう。私も音楽に人生を変えられてしまった、いや助けてもらっている1人ですね。
佐々木さんが、今作のプロモーションとして出演されていたラジオ番組で、「この曲はわざと色んな種類のコーラスを入れて、ライブで演奏した時にお客さんがどの部分を歌えば良いかわからなくしてみた」と仰っていました。策士ですね(笑)
最高と最低を繰り返しながら ちゃんと君に出会えた
最高と最低を繰り返しながら 君と歩き続ける
「ブレインデッド・ジョー」
3分間で背中を押してくれるどころか、背中を蹴飛ばしてくれるような、”Don’t think! Feel”的な応援歌。
ここまでアルバムを通してずっと、“俺と君の歌”(もしくはバンド自身の”俺らの歌”)が続いてきたところで、最後に”お前=君だけの歌”を歌ってくれるところが優しいですね。
叶う前は”妄想”でしか無い”夢”を生かすも殺すも自分次第、オレらはもう大丈夫だから、次はお前の番だ。何も考えず(=ブレインデッド)に進め!ということですね。
風になって走れ ブレイン・デッド・ジョー
妄想が現実になるのは お前のせいだぜ
本気のお前のせいだぜ
「世界が変わる日」
今作のラストを飾るのは、1曲目の「伝説の夜を君と」と対を成すような、ポケットサイズの優しい願いの歌。
ここまで歌ってきたように、なかなか思い通りにいかない世の中だけど、“a flood of circle”だけは味方でいてくれる。だから、思いっきり”夢”を見てくれ!というフラッドからのラブソングですね。
毎度言ってる気がしますが、アルバムの最後を”優しい歌”で締めてくれるフラッドが本当に大好きです。
味方でいるよ Baby 間違った愛でもいい
幸せでいてほしい それが俺の幸せなのだ
キラキラ モノクロの街に キラキラ 舞い降りるように
キラキラ 君は現れた 世界が変わる日
おわりに
以上、a flood of circle「伝説の夜を君と」収録の全13曲をご紹介してみました。
これまでのa flood of circleの歴史も垣間見えながらも、確実にこれからの未来を見据えて、最新の金字塔を軽々と打ち立ててくれた名盤だと思いますので是非チェックしてみてくださいね!
そして、今作のツアーファイナルでバンド初のホール公演である、旧渋谷公会堂でのライブも楽しみですね!
長文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
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