【ライブレポ】Mr.Children 30th Anniversary Tour「半世紀へのエントランス」2022年5月21日@京セラドーム大阪の感想

ライブレポート

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

今回は、先日参戦してきたミスチルの30周年記念ツアー「半世紀へのエントランス」@京セラドーム初日公演の全曲ライブレポートを書いてみようと思います。

私がライブを観て感じた事、ライブ会場の様子など、細かい部分を忘れてしまわぬうちに、ここに書き記しておこうと思いますので、よろしければ読んでみてください。

それでは、どうぞ!

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Mr.Children 30th Anniversary Tour 半世紀へのエントランス 2022年5月21日@京セラドーム大阪 ライブレポート

「オープニングSE ~優しい歌~」

今回のライブにおける注意事項が会場内にアナウンスされた後、客入れBGMに紛れてしれ〜っと会場に流れていたのが、ストリングスのインストによる「優しい歌」。

今回のツアーでは演奏されなかったものの、10周年の時に誓った、”リスナーに寄り添う優しい歌を歌っていく”という誓いを、30周年の今改めて宣言し直しているような気もしました。

それではいよいよ、30周年記念ライブのはじまりです。

「Brand new planet」

今回の30周年ライブのスタートがどの曲になるかな?と、個人的に予想を巡らせてはいましたが、このイントロが鳴った瞬間、納得してしまいました。

2020年、最新作「SOUND TRACS」をリリースするも、世界規模のコロナ禍により、ツアーを開催どころか発表すら出来ずに断念、そんなミスチル史上前例の無い有り得ない出来事があったからこその1曲目だったように思います。

「箒星」

続いて、シングル曲の割にかなりお久しぶりのこの曲。

メインのツアーとしては、20周年のポプザ以来10年振りぐらいじゃないですか?

なんか懐かしいのと、ミスチルのライブを今観れているという実感がだんだん湧いてきて、全然そんな曲じゃないはずなのに、もうボロボロと泣いてしまいました…。

2009年のドームツアーで、恐らく初めて田原様がカジノで演奏していて、原曲まんまのギターサウンドで弾かれていて感動した事を未だに覚えております。

「海にて、心は裸になりたがる」

さらに続いて、「重力と呼吸」を引っ提げたツアー2本で、”ライブ定番曲”としての地位を確立したように思えるこの曲。

昔ながらの古き良きビートロックさながらの、ナカケーの猛烈なダウンピッキングによる疾走感が心地よいロックナンバー。

コロナ禍でさえなければ、約4万人の”叫び”も聴けるはずなのですが、それも叶わないため、ナカケーが代わりに叫んでくれていましたね。

「シーソーゲーム ~勇敢な恋の歌~」

かつてレア曲であったことを理由に、最近は頻繁に演奏されている、ミスチル全盛期のシングル曲。

この曲をもし知らなくても、誰でも楽しめるような、良い意味で可愛らしい”おバカソング”なので、もっとライブでやっても良いと思います!

こちらも、大サビ前のベースソロをナカケーがビシッとキメてくれて、特効がドカ〜ン!!!もう定番のお決まりの展開なのに、いつも忘れていてビクッとしてしまいます…(笑)

「MC ~ Replay」

ここで一息ついて桜井さんがMC。

ミスチルが30周年であること、そしてコロナ禍でお客さん全員がマスクを着用して、声を出せない状態でライブを開催するなんて思いもしなかったこと、でもそれでもお客さんの目の前でライブが出来て嬉しいということを話してくれました。

でもそれは我々お客さん側も、皆さん同じ気持ちだったことと思います。

そして、「デビュー間も無い頃の、初々しくて、ちょっと図々しい恋の歌を」ということで、恐らくSENSEスタジアムツアー以来の「Replay」を演奏してくれました。何回聞いても、大サビ前の桜井さんの「消して〜えええ〜えええ〜」と叫びの掛け合いの仕組みは謎です(笑)

「Any」

そしてきました、紛れもなく名曲なのに演奏される機会が少な過ぎる気がする上に、披露されたツアーや公演がことごとく映像化されないまま終わりがちな、とても不遇なシングル曲。

イントロの不意打ち感も、Bメロの急展開感も、ド頭と一部分だけ飛び抜けたサビの綺麗なメロディも、田原様渾身の”間の使い方が絶妙なギターソロ”も、そして何より“表を裏”に、”裏を表”にひっくり返すミスチルらしさ全開の歌詞も大好きなので、もっと頻繁にやって下さい!!お願いします!!

「センターステージへ移動 〜 くるみ」

そして「皆様とお近付きになりとうございます!」でお馴染みの、ドーム・スタジアム公演恒例のセンターステージへ移動。桜井さんが「良かったら座って聴いてもらっても大丈夫。」ということで、お客さんも席に座り、じっくりと聴き入るモードへ。

アコギだけによる弾き語りチックなアレンジから始まった、大名曲「くるみ」。

元々大好きな曲だったのですが、自分自身がアラサーになり、社会人にも慣れ、結婚をして、周りの環境が少し昔とはガラリと変わった今改めて聴くと、胸に容赦なく突き刺さってきましたね…。再び涙腺が崩壊してしまいました…。

でも、くるみのアレンジは2005年のドームツアー版、ひいては「しるし」のカップリング音源版が究極だと確信しております。あのハーモニカはズルいですよね…。

「Drawing」

続いて、名曲が故にアルバム曲の割には頻繁に演奏されていて、ミスチルご本人もお気に入りのような気もする楽曲。

サビでの、Sunnyさんのハモリが綺麗でとても印象的でした。

センターステージでの演奏はこの曲含めて2曲だけで、メンバー全員が再びメインステージに戻り次の曲が披露されました…

「タガタメ」

ライブ終わって振り返ってみると、今回のツアーでのハイライトはこの曲と次の曲の2曲だったように思います。

特にMCも無く、唐突に演奏されましたが、某国の侵攻を意識されての選曲だったことは明白かと思います。

この曲のメッセージが全く伝わらないくらいに、平和な世の中であることが望ましいのですが、18年前にリリースされて以来、個人的には最もメッセージが刺さるリアルなタイミングでの演奏でした。本当に早く終結して欲しいものですね…。

「Documentary film」

前曲で、かなり心をエグられた後に、このイントロが鳴り出した時に「ちょっと…やめてよ…」と思ってしまうほど、容赦なかったですね…。

なんだかんだでまだ若い自分には、この楽曲のメッセージは、本当の意味であまり自分には刺さりにくいように感じておりましたが、まさかこんな形で刺してくることになろうとは…。

今回の「タガタメ」からの「Documentary film」のように、最新作の楽曲が過去曲との相乗効果でより光り輝く、これこそがライブ(ツアー)の真骨頂だと思います。今回は残念ながらマイナスな方向でしたが、本当にしてやられました…。完敗です…。

「DANCING SHOES」

センターステージから続いた、怒涛の流れに圧倒されてしまい、だいたいのお客さんが座ったまま演奏されることになってしまった、最新作「SOUND TRACKS」の1曲目。

もし”SOUND TRACKSツアー”が行われていたら、1曲目に演奏されていたんじゃないかな〜と思ったり思わなかったり。

この曲を知らない人も多かったからか、お客さんも大人しく聴くモードでしたね。もう少し盛り上がっても良かったのに〜(笑)

「LOVE はじめました」

そして、お馴染みのSEが流れて、こちらもわりとお久しぶりのなぜかドーム公演では定番の楽曲。

ですが、大阪初日のお客さん達は比較的おとなしかったように見えましたね。この日は新規のお客さんが多かったんですかね??? 個人的にはステージに向かってピースサインを送りたいほど嬉しかったのですが…(笑)

ちなみにこの日は、”長谷部さん”のインタビューでしたとさ。

「フェイク」

「LOVEはじめました〜🎵」のSE終わりに間髪入れずに、田原様の”ギュ~イ”からこちらもお久しぶりの1曲。

「箒星」しかり「HOME」の頃のシングル曲は個人的に原点でもあるので、かなり嬉しかったのですが、みんなで「Oh!→Oh!!⤴︎Oh!⤵︎」を叫べないのは本当に生殺しでしたね…(笑)

「Worlds end」

前回のAAGツアーで殿堂入りを果たして、もうさすがにやらないかな?と思ってたら、当たり前のようにぶち込んできて、少しニヤケてしまいました…(笑)かなりの名曲だとは思うんですけど、さすがにやりすぎな感も否めないかなと…(笑)

メンバーのどなたかがこの上なく気に入ってるっぽいですね。下手なシングル曲よりも、ライブでのド定番曲となっております。

「MC 〜 永遠」

前曲のBメロで「永遠が聞いて呆れる〜🎵」と歌っておきながら、今回の新曲となる「永遠」。

2015年の「REFLECTION」以来、7年振りに小林武史さんとタッグを組んだ楽曲とのことす。

ステージのメインビジョンに大きな桜の木が映し出され、淡いピンクの照明の中での演奏となりました。歌が終わった後に、アウトロで再び盛り上がるのがエモいですよね。好きです。

「others」

またまた「SOUND TRACKS」より、CMソングとして耳にした人も多いこの曲。

音数が少ない静かな曲なので、お客さん達も聴き逃さないように静まり返っていたように思います。

アウトロの余韻のまま、怪しいシンセ音が漂っている最中、唐突に次の曲のイントロが…

「Tomorrow never knows」

イントロの2〜3音で会場全体が湧き上がってしまう、ミスチル最大のヒット曲。

ここ最近は頻繁に演奏されているように思います。サビでの掛け合いも、残念ながら今日はお預けです。代わりに桜井さんが最後まで丁寧にきっちりと歌い上げて下さいました。

「Printing ~ Dance Dance Dance」

当時、ミスチル現象を巻き起こしていた4thアルバム「Atomic Heart」の冒頭より、ご丁寧に導入SEから繋げての演奏。

田原様のギターカッティングが命と言っても差し支えない、ライブのド定番曲。こちらも歌のいつもの掛け合いが出来ないのが残念過ぎましたけれども…、致し方なし…。

「エソラ」

ライブアレンジとして、イントロにさえイントロが付け加えられる、“消費されていく音楽”をも肯定する最強のポジティブポップソング

なんかもう、今観ているこの”ライブ”とのシンクロ率が凄すぎるのと、もうイントロが鳴り響いた時点で切なすぎて、ボロボロ泣いてしまいます…。

2008年にリリースされて以来、数多くのライブで演奏されてきて、ますます強さと輝きを増し続けているように感じる大名曲

「MC ~ GIFT」

「最後の曲、何にするか悩みに悩んで、みなさんと再開するまでずっと握りしめていた曲を、今贈ります。」というMCから披露された、本編ラストの曲。

5年前のThanksgiving25の初っ端に追いやられてしまっていたメッセージが、今回の30周年で堂々とメインに帰ってきたような感じでしたね。

ここまでの楽曲達は我々お客さんが歌えないことが歯痒いばかりでしたが、この「GIFT」ではお客さんの代わりに、桜井さん以外のメンバー3人が本気で歌ってくれて、長年のファンとしては、それが刺さってしまいましたね…。最近のミスチルは本当にバンドらしくなってきたし、4人の団結力も目に見えて固くなっていて、そんな所が垣間見えると本当に涙腺にきてしまいますね…。

「アンコールMC ~ Your Song(弾き語り)」

アンコール1発目は桜井さんが1人で登場されるも、「私1人ですけれども、Mr.Childrenです!1人だけど、Mr.Childrenです!」と念押しされた上で、「ここにいるあなたの、あなた達の歌です。ここにいないあなたの、あなた達の歌です。」と19thアルバム「重力と呼吸」よりこの曲をなんと、アコギ1本の弾き語りで演奏してくれました。キーは2カポでC…(小声)

イントロは控えめで、アウトロだけ本気で叫んでくれたのも良いアレンジでしたね。

前作から3年4ヶ月振りの新曲として発表された歌が、この歌でめちゃくちゃ嬉しかったことを未だに鮮明に覚えています。新曲が嬉しかったのではなくて、長年待ってから発表された歌で”歌われていたこと”が嬉しかったんですよ!!(念押し)

「メンバー紹介MC(メンバー全員のMC)」

この日最後の1曲を演奏する前に、メンバー紹介がありました。

まずは、「この人が一緒に演奏して歌ってくれているだけで、どれだけ安心できることか。キーボードを弾きながら頭がおかしくなるくらい複雑な演奏をやってのける。“天才”だと思います。」と紹介されたキーボード&ボーカルのサポートメンバーSUNNYさん。

そして、ドラムの”JEN”こと鈴木英哉さん。JENは「この場を借りて、普段お礼の言えていない、ステージを作り上げてくれているスタッフ達、デビューからこれまで携わってくれた人達、お父さんお母さんはじめ家族のみんな、そして(会場に足を運んでくれた)”あなた方”にありがとうございます。今後ともよろしく。」とのことでした。

続いて、ベースの”ナカケー”こと中川敬輔さん。関西のお客さんのエネルギーが凄く演奏中も後押しされていること、初めてホール公演をやった場所が大阪だったこと、「あと40周年か、50周年くらいまではよろしく。」とのこと。普段MCなんか絶対にしないナカケーがフワフワしながらも喋ってくれて、嬉しかったですね。

そして、ギター担当の”田原様”こと田原健一さん。「今日ここまで演奏してきた曲達は、皆さんが応援してくれた曲、大切にしてくれた曲、愛してくれた曲達で、それらの曲を演奏していると、皆さんの想いとか思い出が、水面…いや海原の上でキラキラ光り輝いているように見えて、とても素敵で綺麗でした。これからも皆さんに寄り添えるような音を出していきたいと思っています。あと何年続けられるか分からないけど、これからもよろしく。」とのことでした。田原様が仰られていた事は、この日まさしく自分が体験した事そのもので、またまた涙がこぼれてしまいました…。

そして、最後に桜井さんにマイクが戻り、「この2年間のコロナ禍で大変な思い、理不尽な出来事に苦しんだ人も多いと思います。でも、これからをもっと楽しく、もっと自由に過ごしていけるように、この曲の歌詞とタイトルそのまんまを、最後のメッセージとして皆さんに送ります…。」

「生きろ」

この日最後の1曲として披露された、「永遠」と並んでの現時点での最新曲。

こちらもメンバーの4人の音が際立って聴こえる程に音数が少なく、でも力強く演奏される楽曲。

「生きろ」というフレーズは作詞の途中に出て来たものではなく、歌入れを終えた後にアウトロで何か叫びたくなり、アドリブで出てきたフレーズをそのまま採用したそうです。

メンバー全員が渾身の演奏でこの日のライブを締めくくった後、

「次会う時はマスク無しで!みんなの声も大声で聞かせて!その時まで頑張って!」

こんな感じで、大阪でのドーム公演初日の幕は閉じました。

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おわりに

以上、30周年記念ツアー「半世紀へのエントランス」@京セラドーム公演初日の雰囲気を、ざっくりですが全曲ご紹介してみました。

蓋を開けてみれば、30周年記念が半分、ツアーを開催できなかった最新アルバム「SOUND TRACS」のお披露目が半分みたいなセットリストでしたね。

ツアーはまだ続いており、恐らくスタジアム公演ではセットリストが多少?(もしくはガラッと?)変更されるのではないかと思われますので、楽しみですね。

かなりの長文になってしまいましたが、最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。

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