こんばんは、まんじろうです。
今日はThe Birthdayの10枚目のアルバム「VIVIAN KILLERS」を全曲ご紹介しようと思います。先日5/22に”VIVIAN KILLERS TOUR2019″@神戸チキンジョージにも参加してきましたので、ツアーでの雰囲気も含めてご紹介し、このアルバムが気になっている人への参考になれば幸いです。
VIVIAN KILLERS ~アルバムタイトルの由来~
はじめに、アルバムタイトル「VIVIAN KILLERS」の由来についてですが初回限定盤付属のセルフライナーノーツムービーでチバさんご本人が語られているように、
「VIVIAN(強い女性もしくはカッコいい女性のイメージ)も虜になってしまうような曲達」という意味合いで名付けたそうです。そんな強力な楽曲が12曲も収録されていますので、1曲ずつ見ていきましょう。
VIVIAN KILLERS ~全曲紹介~
「LOVE IN THE SKY WITH DOROTHY」
今作の1曲目を飾る、疾走感溢れる力強いロックナンバー。ツアーでも2曲目で演奏され、お客さんの起爆剤となっていました。サビでは曲名を連呼しまくるシンプルな曲。サビ前の”もぬけの殻”もローマ字で”THIS IS MONUKE NO KARA”だったので、バースデイにしては珍しく歌詞カードがカタカナではなく英語まみれでした。”DOROTHY”は英語圏での女性の名前とのことです。
「KISS ME MAGGIE」
フジケンの軽快なカッティングが鳴り響く、大人の色気溢れる楽曲。ライブではチバさんがギターを置き、ハンドマイクで指を鳴らしながら歌っていました。こういうグルーブ感溢れる、体が勝手に踊らされるような曲はライブで聴くと化けますね。ハルキさんのベースがとても心地良く、今回のツアーで生で聴いて大好きになった曲です。マギーも女性の名前ですね。
「青空」
近年のThe Birthday、ひいてはチバさんの今のモードを端的に表す「抱きしめたい」に続く名ロックバラードかと思います。ミッシェル時代からチバユウスケを知る人がこの曲を聴くと、”あのチバユウスケが今はこんなに優しいのか”と心に込みあげてくるものがあるのではないでしょうか?チバさんもついに50歳を迎え、見た目にしても”老い”を真正面から受けいれ、それでも昔と変わらず叫び続ける姿がカッコ良すぎます。あのチバユウスケが「お前の未来は きっと青空だ」って言ってくれるんですよ?聴くしかないでしょう!
「POP CORN」
先ほどの「青空」のような円熟された深みのあるバラードを聴かせてくれる一方で、今でも昔と変わらずにこんな”弾ける”ようなロックンロールを鳴らしてくれるのもThe Birthdayの魅力です。この曲もライブでは初披露のはずなのにお客さんの盛り上がり方が凄く、ライブ会場が”たぶん天国”みたいに、お客さんも”POP CORN”になっていました。Just Be Pop Corn。
「Dusty Boy Dusty Girl」
セルフライナーノーツにて、チバさんご本人も「こんなウエスタン風な曲になるとは思ってなかった。けどそれも面白いなと。」と言われていた通り、小刻みなドラムとベースによって西部劇のBGMのような、ウエスタン風な楽曲。歌の中に出てくる2人がどこへ向かって行ったかは”キツ
ネの人形”のみぞ知るところなのでしょうか。
「THE ANSWER」
アルバムに先駆けて、シングルが発売されていたため今作で最も早くファンに届いていた楽曲。言葉数は決して多く無いが、迫力ある演奏と迫力ある叫びによって説得力溢れる力強いロックナンバー。MVも制作されており椅子に座って叫ぶチバさんがカッコ良い映像となっております。
「DISKO」
今作中最も過激で、狂暴で、ダークホース的な楽曲。今回のツアーでは恒例のアンコール曲達を押しのけて、まさかのWアンコールの最後の最後にぶちかまさし、会場が灼熱の地獄と化しました。”いつかのディスコで心臓を貫かれてからこのまんま”は前作「NOMAD」収録の「1977」に通ずるものがありますよね。私を含めて多くの人がThe Birthdayのロックンロールに貫かれたまんまだと思います。
「THIRSTY BLUE HEAVEN」
今作中最も乾いている、落ち着いた楽曲。今回のツアーでの1曲目で演奏されていました。お馴染みの16candlesのSEが消えて、静かな会場でフジケンの静かなイントロのフレーズから徐々にバンドが鳴っていく始まり方は斬新で心地良かったです。この曲は個人的にミッシェル時代の「blue nylon shirts」を思い出してしまいます。爽やかさと疾走感とハルキさんのベースが心地良い楽曲だと思います。
「FLOWER」
先行シングルとして発売されていた「青空」のカップリング曲でしたがアルバムにも収録されました。この曲の目玉は1つしかありませんよね?Bメロでのフジケンのメインボーカルです。セルフライナーノーツでは「次はハルキがボーカルの曲も作ろうかな?(笑)」との発言もありましたが是非作ってください(笑) 今作はライブでもフジケンが終始ジャズマスターを弾いていたように軽快な楽曲が多い中、この曲はなかなかライブで映える、みんなで”Bメロ”を歌えるという珍しい楽曲と思います。
「星降る夜に」
たまに出てくるロマンチック楽曲枠で、とても綺麗な楽曲です。ライブでは穏やかな前半から、チバさんの3連ギターを中心に一気に盛り上がってくる演奏が圧巻でした。静かな前半に綿のスティックでさりげなく叩くキューちゃんが良い仕事をされていました(笑)
“たとえば音楽が 空にいくら吸い込まれようとも 止むことはないと思えたよ 君の声が聞こえる”
普段はわりと意味不明気味な歌詞が多いチバさんがたまに書く、本心を突いたような歌詞がたまらなく好きです。
「DIABLO ~HASHIKA~」
「Red eye」「LOVE SHOT」「24時」などに続くThe Birthdayの真骨頂とも言える、本作での”チバさんハンドマイク曲”になります。今回のVIVIAN KILLERS TOURではこの曲が1番ライブで化けたかと思います。楽器陣3人のグルーブ感溢れる生々しい演奏がピタッと止んだ後の“はしかみてぇな愛でもいいだろ別に”の破壊力ときたら。お客さんの(主に女性の)悲鳴にも似た歓声が凄かったです(笑) この曲は是非とも、生演奏で体験して頂きたいです。
「OH BABY」
既に2枚のシングルが先行発売されていたにも関わらず、アルバム発売直前に緊急リリースされたシングル曲。正直に言うと、シングルで聴いた時にはシンプルな楽曲としか感じませんでしたが、ライブでのお客さんも含めた大合唱を聴いて評価が変わりました。このゆったりとした言葉の詰め方から生まれる大合唱の迫力はアルバムラストを飾るにふさわしいモノがありました。この曲も是非ともライブで、生で、多くのファンの皆さんと一緒に歌いながら聴いて欲しい楽曲だと感じました。ツアーでも本編最後に、照明が全開で明るい中爆音で演奏されていました。とても大きくてズッシリと重い、The Birthdayらしい前向きで暖かい楽曲だと思います。
以上、全12曲を個人的な感想でご紹介してみました。
ロックバンドがメインストリームから端っこに追いやられているこんな時代に、本物のロックンロールを鳴らしてくれる貴重なバンドだと思います。アルバムを聴いてみて、何か響くものがあった方は是非ライブにも足を運んでみて欲しいです。病みつきになりますので(笑)
おしまい。
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