布袋寅泰「GUITARHYTHM」全曲紹介 ~ギタリズム伝説の原点~

アルバム全曲紹介

こんばんは。布袋さんがTVで演奏していた”C’MON EVERYBODY”のイントロに痺れてエレキギターを手に取った、まんじろうです。

今年、ついに前作より10年ぶりに「GUITARHYTHM Ⅵ」が発売されまして、最近は完全に布袋モードとなっておりますので、大好きなGUITARHYTHMシリーズをいくつかご紹介しようと思います。

今回ご紹介するシリーズ第一弾である元祖「GUITARHYTHM」は、もう今さら語る必要もないぐらいに色んな人が色んな所で語り尽くした伝説的な名盤かと思いますが、このアルバムには私も本当に影響を受け、私自身のギタースタイルをも決定づけたと言っても過言ではない程、大切なアルバムなので私にも語らせて下さい(笑)

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GUITARHYTHM ~制作コンセプト&タイトルの由来~

BOOWY最後のライブとして行われた”LAST GIGS”から半年後に、布袋寅泰ソロ1stアルバムとして「GUITARHYTHM」はリリースされました。”ギターとコンピュータの融合”を目指し、全曲英語詩で歌われたこのアルバムは、当時は相当なインパクトがあったかと思います。当時は下記のようなコンセプト文が掲げられていたそうです。

テーマは【スピード】【リフレイン】【メロディ】【コンピュータ】【パンク】の5つに集約されている。 わかりやすく言うとセックス・ピストルズのギタリストとジグ・ジグ・スパトニックのリズム隊をバックに、エディ・コクランがビートルズの歌を赤いスーツを着て歌うということだ。(wikipediaより一部抜粋)

また、”GUITAR+RHYTHM = GUITARHYTHM”というタイトルの由来の中には、”ISM(イズム)=主義”という意味も含まれているそうです。

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GUITARHYTHM ~全曲紹介~

「LEGEND OF FUTURE」

本アルバムのオープニングを飾る、壮大なオーケストラによるインストゥルメンタル。作曲者はディズニーの音楽も手掛けるGeoffrey Westleyさんという方だそうで、布袋さんが「ディズニーみたいにしてくれ」と依頼し、あちらが「101匹わんちゃんかい?メリーポピンズかい?」と聞き返してきたところに「いや、ディズニー映画を見始めるような気分にさせるやつだ」と言ったエピソードがカッコいいですよね。1分20秒という短い曲の長さですが、これから始まる物語を想像し、とてもワクワクさせてくれる楽曲です。

「C’MON EVERYBODY」

そのまま流れるようにこの曲のイントロへ。ソロ活動の記念すべき1曲目からエディ・コクランのスタンダードナンバーをカバーし、「全員かかってこいよ!」ってめちゃくちゃカッコ良くないですか?

カバーということで原曲からはアレンジが大幅に変わっており、コンピュータのタイトなビートの上で、ボーカルやギターをサンプリングしまくる遊び心全開で、これぞまさにギタリズムというような楽曲に仕上がっていると思います。

「GLORIOUS DAYS」

インスト曲、カバー曲と続いたため、実質的にソロ活動の記念すべき1曲目。そして、本アルバムの中で特にキャッチーでありながらも切ない別れの曲。この曲のイントロギターリフを含む全てのリズムギターが非常にタイトで心地よく、聴いていてたまりません。

また、布袋さんのライブでは、この曲はキーを上げて演奏されることが多いのですが、個人的にはギター全体の重厚感が増すと思うのでこのオリジナルキーの方が好きです。

「MATERIALS」

重厚なギターリフと、ピッチが上がっていくサンプリングボーカルから始まるヘビーなロックナンバー。終始ギターリフでビートが刻まれるクールさが世界的に見るとウケやすいのか、近年の海外でのライブでは頻繁に演奏されている気がします。昔、イギリスのミュージシャンに無断でサンプリングされ、その本人に直接「それ、オレの曲なんだけど…」と返して、その場が大爆笑に包まれたというエピソードがあるそうです。

また、とてもヘビーな曲でありながらもライブで演奏される時は間奏部分がより幻想的にアレンジされる場合が多いです。

「DANCING WITH THE MOONLIGHT」

ギターの小刻みなカッティングとサビでの女性コーラスが心地良い、とても伸びやかでロマンチックなダンスナンバー。そして当時イギリスにて7インチ盤・12インチ盤シングルとしてシングルカットされ、音源はこのアルバム.verも含めて3パターンが存在します。

また、この曲はギターソロがとても美しいです。そして、ライブで演奏される際はアレンジでアウトロが伸ばされ、長尺の美しいアドリブギターソロが聴けます。個人的には、25周年時の”ALL TIME SUPER BEST TOUR”アンコールでのテイクがイチオシです。

「WIND BLOWS INSIDE OF EYES」

繰り返されるシーケンスフレーズと、ドイツ語でのポエトリー・リーディングにより不気味さが煽られる、悪夢を歌ったとても難解な楽曲。正直、個人的には夜に聴くとちょっと怖いです(笑)

「WAITING FOR YOU」

先ほどとは一変して、本アルバム中で最も明るい楽しげな楽曲。イントロのギターリフも、布袋さん自ら「Guitar!」と送り出すギターソロもかなりゴキゲンな感じ♪

ラストのサビでピタッと、演奏が止まりコーラスの掛け合いからのギターリフが入ってくる部分の幸福感がたまりません。歌詞もとてもかわいらしいです。

「STRANGE VOICE」

透き通るようなアルペジオから始まり、オペラ歌手のコーラスが印象的なスピード感溢れる楽曲。2008年に東大寺で行われたライブでは通称”シャチ”と呼ばれるギターで演奏されていたのが印象的でした。そのライブでは、オペラ歌手の中丸三千繪さんがゲストでコーラスをされており、ギターソロをユニゾンで歌っておられました。圧巻です。

「CLIMB」

BOSS DM-3アナログディレイの強烈な発信音から始まるロックナンバー。「WAITING FOR YOU」と「CLIMB」の2曲については、布袋さん曰く「ロックを聴き始めた頃に気持ちを戻して作った」とのこと。音数を詰め込みまくったギターソロがアバンギャルドでたまりません。

「GUITARHYTHM」

トリッキーなギターリフでリズムが構成されている、まさにギタリズムなアルバムタイトル曲。30周年時の”一期一会 MEMORIAL SUPER BEST TOUR”にてこの曲が久しぶりに演奏され、サスティナーモデルでのアレンジが響き渡っていました。ギターソロと同じメロディをユニゾンで歌う必殺技も聴けます。

この曲はギタリズムシリーズのメインテーマとして、後のアルバムでも”合唱.ver””オルゴール.ver””ギターオーケストレーション.ver”など様々なアレンジで収録されています。

「A DAY IN AUTUMN」

本アルバムの最後を飾る落ち着いた楽曲、かと思えば後半はスリリングなストリングスに導かれて緊迫感ある展開に。そして、最後は静かに幕を閉じます。

この曲は、35周年時のソロ初ライブの再現ライブ”GUITARHYTHM LIVE”にて、大幅なギターソロアレンジが加えられて演奏されていました。この曲に関しては、是非ともライブアレンジ.verを聴いて頂きたいです。

~GUITARHYTHM NEVER GONNA STOP~

以上、全11曲をご紹介してきました。1つ言えることは、アルバム「GUITARHYTHM」を最初から最後まで通しで1度聴いて欲しいということです。ギターが好き、デジタルロックが好きな方には、とても衝撃的な作品になっているかと思います。おしまい。

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