お久しぶりです、まんじろう(@manjiro1993)です。
今日は、a flood of circle 14枚目のアルバム「夜空に架かる虹」を全曲ご紹介しようと思います。
“ルーティンに乱調を取り戻すために”半分以上の楽曲を、マジで山に籠ってレコーディングされた前作「WILD BUNNY BLUES/野うさぎのブルース」から一転、今度はバンドで録音した音を”首謀者”である佐々木亮介が独りで切り刻んで繋ぎ合わせて作品にしたという、かなり実験的過ぎる1枚となっております。
そしてついに、ファン念願の”日本武道館”公演を目前に控えている今、ツアーの京都磔磔公演と大阪公演に参戦した上で、全曲ご紹介出来たらと思っております。もちろん、”日本武道館”公演もチケットを確保し、兵庫の田舎から駆け付けますので、武道館のライブレポも書けたらと思っております。
佐々木さんご本人のアルバム解説インタビュー動画も、YouTubeに公開されておりますので、こちらも是非是非どうぞどうぞ。
それでは、どうぞ!
「夜空に架かる虹」全曲紹介
「夜空に架かる虹」
本作リリースの3日前に、クラウドファウンディングによって新宿歌舞伎町で開催されたフリーライブで初披露された、歌詞の最後で武道館公演開催を告知する、まさに武道館公演そのものを歌った楽曲。
これがまた、ポッと出の最新曲にしては、これまでのフラッドを追いかけ続けてきた身からすると、涙無しでは聴けないような名曲で…。ご本人は「お涙頂戴で恥ずかしいんすけど(笑)」とごまかしてましたけど、こんな名曲を(短時間という意味で)簡単に作れるのマジで凄すぎませんか?最近の佐々木さんは作曲ペースと名曲具合が本当に怪物級な気がしております。
NIGHT RAINBOW 消えない幻
NIGHT RAINBOW この手が届かないと知っても
俺たちはここで 歌って待ってた
歌詞はもう、分からないところが無いくらいシンプルな感じで。あれだけ”青”を歌ってきたフラッドが、転がり続けた結果、今佐々木さんの目には”黒”なんだなぁと…。でも、そんなお先真っ暗(に思い込んでる)状況でも、「会いたかったぜBABY」と叫んでくれるのが本当にお優しい…。
普通に歌詞見ながら聴いてるだけで泣きそうになるのに、こんなん武道館で聴いたらどうなっちゃうんでしょうね…。
武道館1曲目、これが良いなぁ(願望)
「KILLER KILLER」
前作から本作への架け橋になってくれたような、バンドメンバーの”音”を切り刻んで破壊して再構築するという、今作のヒントになってくれたような重要な楽曲。佐々木さんご本人もフラッドの全楽曲の中で1番好きとかリリース時はおっしゃっておりました。(今は知らんけど)
元々は、6曲目に収録されている「SNAKE EYES BLUES」をバンドでレコーディングした際に、それが普通過ぎて?どうしても佐々木さんが面白く感じられないということがあり、その録音した音源を佐々木さんが1人で切り刻んで制作された楽曲がこの「KILLER KILLER」と言う経緯があり、この2曲は双子のような関係みたいです。
そもそもは、ドラムのなべちゃんに「3年後も今のまんまじゃバンド続けられないかも」と言われたから、バンドを続けるために分かりやすい目標として”武道館”を目標に掲げて転がり続けてきたのに、常に新しいことを求め続けた結果、バンドメンバーの音を切り刻んで楽曲を制作するという、それでバンドがバラバラになってしまいそうな制作方法に辿り着いているという矛盾しまくっている状況となっております…(笑)
ファン目線で見ていると、本当に心配になってしまうのですが、雑誌のインタビュー記事にて、テツ君が「そんなことで心配するなよ」と。「オレらバンドだぞ?舐めんなよ」と。言ってくれたことや、ヒサヨ姐さんがFCブログでちょくちょくご心配無くと言って下さるおかげで、何とか平静を保てております。
だいぶ脱線してしまいましたが、こちらはバンドサウンド的には切り刻んでおりますので、なんか少し変で不穏な雰囲気が漂っているのですが、耳に馴染んでくると、“君”に語りかけるような、めちゃくちゃ前向きな歌詞が刺さってくる、とても優しい楽曲。形は少し歪かもしれないけど、本当の意味で優しい。まさに”a flood of circle”そのもののような楽曲ですね。
この度、某 大御所海賊アニメのタイアップとメジャーデビューが決まった”時速36km”という後輩バンドのボーカルである仲川慎之介さんが、昔からa flood of circleのファンで、「学生時代に1人でトイレで泣きながら聴いてました。」と佐々木さんにお話しされたことも、この曲が制作されたキッカケにもなったようなことをお話しされていましたね。
君はKILLER KILLER この胸をぶち抜いてく光
「飛びたいなら飛べる」 自由な世界へ
ぶっちゃけると、前回のツアーセミファイナルで初披露されて、MVが公開された時に第一印象としては、なんか変な曲をシングルで切ってきたなと思ってしまいましたが、音源で何回も聴いて、京都磔磔で初めて生で聴けた時は、佐々木さんの声が凄すぎて、今ではとても大きな1曲だなと感じております。こちらも武道館ではマストで聴きたい。あと、ラストの「飯食おう 何がいいと思う?」がめちゃくちゃ佐々木さんっぽくて良いですよね。
「ASHMAN」
“アッシュマン”=火に飛ぶこむ古い芸でここまで生き抜いてきたが、燃え尽きて粉々の灰になった男。でも灰なら軽いから、どこまでも飛んでいけるっしょ!的なポジティブシンキングな曲とのことで、こう言っちゃうのも憚(はばか)られますが、近年の佐々木さんお得意の”超開き直り言いたい放題ソング”。この路線、個人的にオレは超好きです。
御客がいる 完璧じゃん たった一人でもいい 君だよBABY
「御客さんがたった1人でもいい、君だよBABY」が、「たった1人で”いい気味”だよBABY」にも捉えられるのが、わざとならニヤッとしてしまいますね。ストレンジカメレン味。
文句言わせる気も、帰す気も、帰る気も無い、なんならバンドでそのまま演奏できるような構成にもする気もない、狂気じみた佐々木さんも好きですね〜。この曲は、自分はライブで聴けていないので、こちらも是非ともやってくだされ。
「マイ・モーターサイクル・ダイアリーズ」
京都磔磔公演では、休憩代わりの佐々木さん1人の弾き語りからバンド演奏に突入していたこの曲。(大阪ではイントロから普通にやっておりました。)
タイトルは映画が元ネタらしいですが、それは後付け的で、そもそもの制作のきっかけとなったエピソードとしては、”ASH DA HERO”というバンドがいて、そのバンドはメンバーがa flood of circleのライブを観て燃え上がって結成された経緯があるバンドだそうで。
佐々木さんが、新曲が出来たから聴いてよ!って連絡を取った時に、「オレ今日バンド辞めるんですよ。」と言われたそうで、そっか。また呑みに行こうねって返したら、「いや、今から佐々木くんとバイクに乗りたい」と言われたそうで、そのまま2ケツして海に行って、本当に遠い目で2人して海を見ていたという実話に基づいているとのことです。2人とも40手前らしいんですけど、エモいやつですね〜。
君と走って 止まった モーターサイクル・ダイアリーズ
どこまでもなんて 行けない 呪いを解いて走る
そんなところから、もうこの先どこまでも行けるとは言えないけど、ここまでは確かに走ってきた。君が生きてる時代までに間に合って良かった。どこまでも走らないといけないなんて”呪い”を解いて君と走っていく。
個人的に好きな一節が、「今更言いたいこともないよ 200ページも書いてきてさ」っていうところで。ちょうどこの曲がa flood of circleとして書いてきた200曲目だそうです。そういうところは逃さずちゃっかり歌詞に含んでくれる佐々木さんがやっぱり好きですね。
「モモちゃんのブルース」
レコード会社の社長の娘さん?で、病気で亡くなってしまった”モモちゃん”という方が本当にいらっしゃって、その方のことを想っての1曲。
そのモモちゃんさんが、もう先が長くないと分かった頃に、ご自身の持ち金とかをばら撒くような生き方をされていたようで、世の中的、SNS的には炎上するような生き方だったかもしれないけど、佐々木さんは率直にその生き方を”カッコいい”と思ったそうで、それを肯定する人が居ても良いじゃんという歌だそうです。
サウンドも歌詞もちょっとアダルトな雰囲気があるのは、「怖い話をしてると幽霊が来るけど、エロい話をしてると幽霊が来ない」的な言い伝えからこんな雰囲気の楽曲に仕上げられたとのことです。なるほど。
どんな方かは1mmも存じ上げませんが、モモちゃんさんにも是非フラッドの武道館を観に来て欲しいですね。
「SNAKE EYES BLUES」
今作で1番の問題児というかやんちゃ坊主というか、ライブでの爆発力が凄まじい1曲。”スネークアイズ”というのは、サイコロを2つ転がして、それが出たら”終わり”って時にどちらも”1″が出ることを言うそうです。へぇ~。
京都磔磔公演にて、自分はもう33のおじさんなので後ろで大人しく観るつもりでしたが、2曲目の気合いの入った「KILLER KILLER」から間髪入れずに続けられたこの曲のイントロで前方に突撃してしまいました…(笑)
もー好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好き好きだよBABY
思いつきをただ歌っている 言いたいことはないスネーク・アイズ・ブルース
フラッドファンなら、「2020」収録の「欲望ソング(WANNA WANNA)」を思い出してしまうようなサビもインパクト大ですが、ボーカルに終始エフェクトがかかりっぱなしであったり、”言いたいことはない”って言っているわりには、最近の佐々木さんの本音が詰まりまくっているような歌詞も面白いですよね。そして、こんな面白い楽曲が実は「KILLER KILLER」の元ネタということで、中盤で全く同じツインギターのフレーズが登場したりもします。どちらかというとこっちがオリジナル?ですが(笑)
公式YoutubeのMV動画にも同じ内容のコメントを書いたのですが、他のバンドよりかは”何周年”とか”アニバーサリー”とかをたま~にライブ開催の言い訳として言いつつも、ひたすら前に転がり続けてきたフラッドなので、こんなこれまでのMVのモチーフがたくさん出てくる”映像”という形で”20周年”を感じれると嬉しくなってしまいますね。最近の佐々木さんの言動と、念願の武道館公演に埋もれている感が凄いですが、”20周年”本当におめでとうございます。
このMV動画の概要欄に書いてある、<監督・加藤マニさんからのコメント>が素敵過ぎるので、是非とも読んでみて下さいね。
「キメラファンク(FLY!BABY!FLY!)」
音だけ聴くと、今作で1番ライブで再現できなさそうな1曲。ラッパ達もたくさん入ってるし、途中の「なんな、なんな、なんななんちゃって~♪」のとことかどうするん?みたいな(笑)
でも、今回のツアーのどこか1箇所だけ演奏してたり、武道館直前というか、この記事を書いている本日”5月1日”にこのアルバムの”全曲披露ライブ”が東京で開催されるとのこと。毎度毎度、東京だけズルいなぁ~って思いますが、是非武道館でも全曲やって欲しいんですけど、カットされる曲もありそうな気もします…。この曲とか(笑)
翼を君につけてあげる! 世界は今でも君のもん 君のもん
翼を君につけてあげる! 正解は今でも君のもん 君のもん
FLY! BABY! FLY!
またまた脱線してしまいましたが、この曲はまさに今作のアルバムを実質1人で制作している佐々木さんご自身の歌のような歌で、バンドの音を切り刻んで、エディットしまくって、歌詞もありとあらゆる既存の物が混ぜこぜにされているけれども、でもサビだけはウチの妻も家の中で口ずさんでいるくらいにはキャッチーで、”君”に優しくて。
歌詞に”線”が出てくると、個人的には佐々木さんソロ作「LEO」に収録の「無題」を思い出してしまいます。もうご本人的には忘れさられているかもですが、あんな大名曲が忘れ去られるのはもったいなさすぎるので、どこかでまた聴きたいですね。厳しそう~(笑)
「ルカの思い出」
“ルカ”というのは女性の名前ではなく、”LUCA:Last Universal Common Ancestor(全生物最終共通祖先)“という、生物学上で現在地球上に存在する全ての生物の共通の祖先にあたる、約40億年前に生息していた単細胞の微生物のことを指すとのことです。
今、国とか民族とかその他諸々の大小の理由で、戦争や争いや差別が起きている現状ですが、元を辿れば、人間全員に先祖がいて、それをずっと辿っていけば最初の人間がいて、さらにその前も辿っていけば、全ての生き物は1つの細胞から始まっているはずですよね?っていう祖先が”ルカ”。
a flood of circleを、佐々木さんを十数年見続けてきた自分でも「今本当に大丈夫なのかな?」って本気で心配してしまいそうになるくらいの発言や行動が最近増えてきたり、ここまで散々ヤケクソに見えてしまう歌詞を書いてきた人が、今の現状が終わってる終わってると散々叫び続けてきた人が、溺れて力尽きて水底でこのアルバムの最後に書く”言葉”がこんなに優しくて、まだ希望に溢れていることがもう凄すぎて。こんなに色々なことを理屈で考え込んでる人が、”過去は未定”と言ってくれることが嬉しいというか。うまく言えませんが、そんな感じです。ボロボロ泣いてしまいます。
一番楽しかったことは?って聞いたとき
そんなの決めないって 最後までわかんないよって 君は言った
そうですよね。「世界のエンドロールは この世で誰一人 誰一人 見たがことない」って笑ってましたもんね。「花降る空に不滅の歌を」に収録されている曲達も大好き過ぎるので定期的にやってください。お願いします。
今回の”日本武道館への道”ツアー、毎度毎度SNSでセトリを見るようにしているのですが、まだ「ルカの思い出」はどこもやってませんよね?多分。これはもう完全に武道館のために取っておいてくれてると思い込んでおりますので、今日の”全曲披露ライブ”で練習して頂いて、日本武道館公演で披露してくれると信じております。勝手に。
「全治」
今作の最後は、わずか45秒の楽曲。
ご本人いわく「“全治”が短ければ短いほど、すぐに治ってるから良いと思ったんですよ。」
でも、「怪我でも病気でも必ず”何か”は残ってしまう、幸い何も残らなくても怪我や病気をしたという”経験”は残ってしまうので、”全治”という言葉はあり得ない。幻。」とのこと。たしかに。
そこが「夜空に架かる虹」とも繋がってくるので、なんとか9曲入りにしてやろうと滑り込みで制作し、ギリギリ収録した楽曲とのことでした。
大阪BIG CAT公演では、本編前の音出しリハで弾き語りで演奏してくれて、
京都磔磔公演では、アンコール前?に小型アンプを椅子代わりに、右端にあるピアノで披露してくれました。京都磔磔の映像もあと数日だけ観れますので、まだの方は急いでみて下さい!!(笑)
おわりに
以上、「夜空に架かる虹」収録の9曲を全曲ご紹介してみました。
きちんと全曲聴きつくしてから書こう、京都磔磔と大阪BIGCATの2公演をこの目で観てから書こうと先延ばしにしていたら、気付けば5月になってしまっておりましたので、今急いで、でも色々思い返しながら、噛みしめながらこの記事を書いております。
Twitter上で、「ナナサンゴ @clnanasangol999」さんという方が、素敵な企画を投稿されていたので、自分も乗っかってみて予想したのが↓の14曲です。当たろうが当たらなかろうが、それはどうでもよく無事に”日本武道館公演”を見届けられればと思っております。なんかちょっと、こっちが緊張してきております。

長文に最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。
それでは、また武道館で。
< 追伸 >
もう本当に去年11月に武道館公演が発表された時から、楽しみで楽しみで楽しみで楽しみでしょうがなかったので、フラッドの曲は高過ぎて、自分には歌えないのも分かっているのですが、何度も撮りなおして無理やり歌った弾き語り動画もありますので、もしよろしければ見て頂けると嬉しいです。文字通り、“俺たちはここで 歌って待ってた”。

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