a flood of circle「a flood of circle」全曲紹介 ~新生afocの決意表明~

アルバム全曲紹介

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

今日は、a flood of circle8枚目のアルバム「a flood of circle」を全曲ご紹介しようと思います。

それでは、どうぞ!

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a flood of circle「a flood of circle」全曲紹介

2度目の”セルフタイトル”の理由

afocといえば、自らネタにするほど“ギタリスト不在”に悩まされ続けてきたバンドです。

オリジナルメンバーであるギタリストがツアーファイナル目前に失踪、数々のサポートギターを経て、某ギタリストD氏が正式メンバーとして加入するも半年程で脱退、その後「失踪NG」でギタリストを一般公募することになります。そして、約2年間のサポート期間を経て、2018年2月17日に”アオキテツ”がギタリストとして正式加入となりました。

そんな背景があるため、正式メンバー4人が揃ったタイミングに“掟破りの2度目のセルフタイトル”として発売された「a flood of circle」には新生afocの魅力がぎっしりと詰まっていると思います!!!!

「Blood & Bones」

お得意の”トライバルビート”に乗せた、ようやく辿り着いた”メンバー4人“での決意表明の歌。

バンドの演奏や楽曲自体がとてもパワフルで、歌詞についてもこのタイミングだからこそ歌える言葉になっていると思います。

MVにも”メンバーの加入順”にちなんだ仕掛けが用意されており、ラストサビでの演出は”a flood of circle”を長年追いかけてきたファンには”胸に込みあげてくるモノ”があるかと思います。

「ミッドナイト・クローラー」

afocのボーカルである佐々木さんの、ライブハウス時代からの盟友である”UNISON SQUARE GARDEN”のベーシスト”田淵智也”さんプロデュースによる楽曲。

同じバンドマン同士である以前に「afocの大ファンでもある」と公言されている田淵さんにより、“afocらしさ”全開の痛快な楽曲に仕上がっているように思います。

佐々木節全開の歌詞もさることながら、田淵さん曰く「佐々木を喋らせたかった」とのことで、afocがファンから期待されるポイントを全く外さずに昇華させてくれています。

後々、田淵さんプロデュースの新曲3曲をトリプルA面シングル「13分間の悪夢」としてリリースしたり、ともに”THE KEBABS”を結成したりすることとなる、“佐々木&田淵の強力タッグ”の原点となった重要な楽曲です。

「Leo」

“ライオンは我が子を谷に突き落とす”という逸話をモチーフにした楽曲。

「さあ行け 崖から落とされんのは 王者の資格を持ってるやつだけ」

「どんだけ高かろうが月よりゃ手前 重力に歯向かって 登れ挑戦者」

と、ポジティブ過ぎる佐々木節全開の歌詞になっています。

佐々木さんソロでの活動名義でもある”LEO”や、「人は月にも行ったことがあるんだから」と可能性を歌う「Honey Moon Song」があったからこそ辿り着いた”歌”だと思います。

「One Way Blues」

“言い訳だらけの現代人”、”壁と線で綺麗な世界”に捧ぐ一方通行ソング。

afocの楽曲におけるスタイルの1つに、爆音のバンドサウンドにHIP HOP顔負けの皮肉たっぷりにブルースを歌う“Talking Blues”スタイルがあります。

この曲もまさにその”Talking Blues”枠で、ますます歌詞の皮肉っぷりに磨きがかかっていると思います。個人的には「大人しくなるな良い子 大人らしく言えば良いよ やるしかないんだ」がMVP。

「Summer Soda」

夏のソーダに思い出させられる、儚くも消えていく”喪失”への反抗歌。

“陽炎”も”花火”も”夏”も”思い出”もいつかは弾けて消えてしまう。だから、その前に…。

フラッドにしては珍しい、”夏っぽく透明感のあるサウンド”で演奏される切ない楽曲。

「再生」

今はもう会えない君も、記憶の中では何度でも蘇る。そのために歌う歌。

アルバムの流れで聴くと、前曲「Summer Soda」の続きに聞こえてきますね。

こういう”優しい歌”を歌ってくれるのも、フラッドの大きな魅力だと個人的には思います。

「Lightning」

1stアルバム「BUFFALO SOUL」収録の「Thunderbolt」を彷彿とさせる稲妻ソング。

サウンド的にもとてもフラッドらしい王道のロックンロールサウンドかと思います。

「明日なんて待ってないで 今 光れ」がめちゃくちゃ佐々木さんらしく、「(あの背中さえも)追い越して 勝てる」にフラッドのバンドとしての自信が表れていると思います。

「Where Is My Freedom」

過去曲「I’M FREE」に続く、空港での入国審査ソング。

この曲も「One Way Blues」と同じく、Talking Blues枠の楽曲。アルバムに2枠もあるのはこれこそが”afoc伝家の宝刀”だと認めているからだと思います。(このスタイルはカッコ良すぎるのでもっとやって欲しい!!)

「Where is freedom / It’s away from me now」の韻の踏み方、意味のかかり具合、シャウト具合がたまらなくカッコ良いですよね~♫

今の時代に、こんなにバンドとラップを融合させることができるアーティストはなかなかいないかと思うので、この曲は音楽的にも聴いておくべきかと思います!!

「Rising」

この曲は佐々木さんではなく、ドラムの渡邉さんが作詞作曲をされた楽曲になります。

やはり、楽曲というものは作曲者の人柄が出るような気がしていて、この曲はとても本能的な楽曲のような気がします。だから特に何も語ることは無いかと(笑)

「勝つことは負けないってことで 負けないことは勝つこと」っていう歌詞がお気に入りです。

「Wink Song」

どんなに遠く離れてても、世界中が敵になっても「心配ないぜ 俺は確かに 君を知ってるから」

“a flood of circle”はこんな時代に未だ爆音でロックンロールを鳴らしてくれる、カッコいいロックンロールバンドであることはもちろん間違いないのですが、個人的にフラッドの真骨頂はその“ポジティブさ”“優しさ”にあると思っています。

“激しくてカッコいい”ロックバンドは腐るほどいると思いますが、こんなに”前向きで優しくてカッコいい”ロックバンドはなかなかいないのではないでしょうか?

この「Wink Song」をアルバムのラストに持ってくるあたりに、“a flood of circleの優しさ”をひしひしと感じてしまいます。

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おわりに

以上、「a flood of circle」全10曲をご紹介してみました。

フルアルバムとしては少なめの10曲に、afocの魅力をぎゅ~っと凝縮した中身の濃いセルフタイトル作品になっていると思います。

フラッド初心者の方にも魅力が伝わりやすいと思いますので是非チェックしてみてくださいね!

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

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