THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「SABRINA HEAVEN」全曲紹介 ~最果てに辿り着いてしまった4人だけに見える世界~

アルバム全曲紹介

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

今日は、ミッシェルガンエレファントの7枚目のアルバム「SABRINA HEAVEN」を全曲ご紹介しようと思います。

それでは、どうぞ!

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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT「SABRINA HEAVEN」全曲紹介

「ブラック・ラブ・ホール」

衝撃のイントロから始まり、一気に駆け抜けていく後期ミッシェルの代表曲

相変わらず歌詞は一切意味不明ですが、こんな激しい曲なのに「ニャオ」と歌われています。

ジャケットに登場する車に乗って、高速を駆け抜けるイメージですかね?

ちなみにジャケットの車のナンバー「91:33」は、今作「SABRINA HEAVEN」と次作「SABRINA NO HEAVEN」の演奏時間を合計した数字になっているそうです。

 

「太陽をつかんでしまった」

今作唯一のシングル曲で、演奏時間が8分27秒にも及ぶ異色の14thシングル

この曲については、リリース当時よりもミッシェル解散から6年後の2009年7月22日。

日本で46年振りに皆既日食が観測できる日に、ミッシェルのギタリスト”アベフトシ”さんが亡くなられたことによって、「アベは太陽をつかんでしまったんだ…」と言われることになりました。

そんな逸話ができて、この曲は特別な1曲になったような気がします。

「ヴェルヴェット」

キュウちゃんの叩くドラム缶が印象的な、ドラムとベースがジワジワと下から攻めてくるような渋い楽曲

1回目の「ヴェルヴェット」はサラッと言い流しておいて、2回目以降は音が割れるほど全力で叫ぶのはズルいなぁ。最高。

「メタリック」

金属?に寄り添う、クールな曲調ながらもどこか温かみのある優しい歌。

個人的にこの歌はチバさんの名言まみれで、

「人を愛した時にはさ 人種とか国籍とか性別とか
そんなことは ポテトチップスぐらいなもの

「この世はさ 破滅へと 向かっているらしいんだけど
それはそれで かまわないね 僕だって同じだから

最近のThe Birthdayを聴いていても尚更感じるのですが、チバさんは本当に優しい

「ブラッディ・パンキー・ビキニ」

まずタイトルが強烈ですが、とても後期のミッシェルらしいユニークな楽曲。ライブで演奏される際のアウトロ即興セッションがたまりません。未見の方は是非とも。

今作「SABRINA HEAVEN」と次作「SABRINA NO HEAVEN」は“疾走感”“重量感”の両方に全振りしたようなアルバムだと感じました。なので後期ミッシェルは”生き急いでいる”様に見えてしまうのかもしれませんね。賛否両論あると思いますが、私は”後期ミッシェル”も大好きですよ。

「マリアと犬の夜」

今作、いやミッシェル史上最大の異色作と言っても過言ではないと思います。

ライブではキュウちゃんがトランペットを吹き、チバがキーボードを弾くという実験的な試み。

歌詞もサウンドも普段のミッシェルとは一味違う、大人の魅力溢れるアダルトな1曲。

ウエノさんのエロいベースがカッコ良いです。

「ジプシー・サンディー」

個人的に今作で1番好きな歌。人生で初めてドラムを”美しい”と感じた楽曲でした。ギターとベースの隙間を縫って、流れるようなクハラさんのドラムが非常に美しいと思います。

ライブで演奏される際には、演奏終了と同時に間髪入れずに叫ぶチバのシャウトも美しい。

「マリオン」

次の曲がライブでは既に披露されていたこと、インストに近い楽曲であることを考慮すると、この「マリオン」が実質的に今作「SABRINA HEAVEN」における”最後の歌”と捉えることもできるかと思います。とうとう辿り着いてしまった”最後の国”=”ブルー・バード・ランド”。

後期ミッシェルの歌には”鳥”が数多く登場するように思います。この曲の歌詞にもあるように”人には結局 羽が生えなくて”、落ちていった先の「SABRINA NO HEAVEN」に辿り着くのだと思います。ここで探しているマリオンの行方は次の曲で歌われています。

「サンダーバード・ヒルズ」

前作リリース時のフリーライブ「YOYOGI RIOT」で先行披露されていた、セッション性の強い楽曲。ミッシェルはメンバー全員のスタイルが確立されているので、こういうタイプの楽曲はたまりませんよね。2番以降はさらに激しさを増し、セッションが繰り広げられます。

基本的にミッシェルの歌詞に登場人物の物語はあっても意図は無いように思えますが、この曲はチバさんが本音を歌っているように聴こえてきます。“お前の未来を愛してる”が”俺達に明日が無いってこと”の裏返しで切ないですね…

「NIGHT IS OVER」

チバさん自身がピアノを弾いている、後の「Girl Friend」の元になったインスト楽曲。

これまでの暗い雰囲気が明けるような、穏やかで優しい楽曲。

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おわりに

以上、「SABRINA HEAVEN」収録の10曲を全曲ご紹介してみました。

最果てに辿り着いてしまった4人だけに見える世界を歌った名盤だと思いますので是非チェックしてみてくださいね!

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

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