Mr.Children「Versus」全曲紹介 ~少年vs大人の混沌とした初期ミスチル完結作~

アルバム全曲紹介

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

今日は、Mr.Children3枚目のアルバム「Versus」を全曲ご紹介しようと思います。

それでは、どうぞ!

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Mr.Children「Versus」全曲紹介

「Another Mind」

自身の心と心の狭間で自問自答する、今作「Versus」の世界観を象徴するような楽曲

誰かが定めた自分を演じてる Another Mind
流されるのも慣らされて たどり着けばいつも Oh… No

今作のアルバムタイトルは、前作「Kind of Love」に収録されているようなPOPな楽曲と、今後の音楽性を探っていくバンドセッションにより制作した楽曲が“Versus=対”になることに由来するそうです。この曲はセッションで作ったぽいですよね。

後に、自身のドキュメンタリー映画「Split The Difference」にてスタジオでのライブ映像が収められています。疾走感溢れるカッコいい1曲です。

「メインストリートに行こう」

前曲とは対照的に、とてもPOPでカラフルな楽曲。主人公がもう骨抜きにされてしまっている、憧れのあの娘をドライブに誘う可愛いパーティソング

待ちわびてた約束の週末 今夜 5回目の Drivin’
車止めて クラクションは 2Times 君を呼び出す合図
メインストリートに行こうよ!

そして、”君”と同じかそれ以上の倍率で厳しいチケット争奪戦が行われていた”Hall Tour 2017ヒカリノアトリエ”で20数年ぶりに披露されていましたね。

私は参戦できませんでしたが…。無念…!!

「and I close to you」

前曲に続き、明るい雰囲気のアップテンポな楽曲ですが、歌詞的には穏やかじゃないようで…。

目を腫らす君を見る度 この胸がちぎれそうだよ
何故そんなに あいつじゃなきゃダメなの?
もう一度抱きしめたなら離せなくなる程に I love you

彼氏?からDVを受けている彼女を、助けてあげたいけどどうしようもなく”ただ側にいる”主人公の歌

自身初のドキュメンタリー映画「[es] Mr.Children in FILM」に、この曲の貴重なライブ映像が収録されていますので、未見の方は是非。他にも「Versus」収録楽曲が多数収録されていますよ。

「Replay」

当時初の大型タイアップであったグリコ「ポッキー」のCMソングとなった、爽やかでキャッチーな3rdシングル曲。イントロの歌い出し(8秒~22秒)はCM尺に合わせて、しっかりと15秒でサビが収まるように作曲されています。お見事。

誰より愛しい君よ いつの日もその胸に 離れていても 変わらぬ想いを
二人で駆け抜けた季節も どんな場面も 振り返れば ほら 微笑み溢れてる

タイトル通り、ラストのサビが全く同じアレンジで2回繰り返されてるのがニクいですね

この曲は、2011年野外でのSENSE Tour -in the field-で久しぶりに披露されていましたね。映像作品も発売されているので確認して欲しいのですが、ラストのサビに入る前の「消してぇ~ええ~」の部分で桜井さんが叫んでいるのが、どうなってるのか謎なんですよね…?編集…?見れば見る程、謎です…。

「マーマレード・キッス」

ここまでの雰囲気から一変し、大人の落ち着いたしっとりとしたラブソング

そっと抱きしめて くちづけを交わせば
ふっと漏れる吐息 重なる Heart もっと Touch me baby
生まれてきた理由が やっと見つかったみたい 君と出会って

確実に「EVERYTHING」や「Kind of Love」の頃よりも”大人”のラブソングですよね。

この曲も、2012年に行われていた”[(an imitation) blood orange] Tour”で約20年振りに演奏されていました。残念ながら、映像化された後半の盛岡公演ではセットリストから外されており、映像化ならず…でしたが。いつか、そんなレア曲限定のライブ映像を発売して欲しいですよね~。

「蜃気楼」

ミスチルサウンドを重低音で支える、ナカケーのベースが印象的なとてもクールな楽曲

人はいつもないものねだり 崩れ去ってやっと気付く幸福
夢は一歩踏みはずせば虚像さ 今になって思い知らされてる

この胸の中を焦がして消える 夢は蜃気楼

歌詞でも明言している通り、これまで”夢”の表側を歌ってきたミスチルが”夢”の裏側を”蜃気楼”と比喩して歌う皮肉っぽい歌

物事の”表側“だけでなく、”裏側“も避けずに歌にする”Mr.Childrenらしさ“が出てきたように思える、まさに今作「Versus」に収録されるべき楽曲だと思います。単純にカッコいいですしね。

「逃亡者」

こちらも前作収録曲に続き、ドラムの鈴木英哉氏がメインボーカルを務めるレア楽曲そして、ミスチルの心臓でもある桜井和寿氏が作詞/作曲/歌のどれにも関わっていない、唯一の楽曲だそうです。激レア曲ですね

いつまでもいつまでも 一緒だったらうれしいけど
どこまでもどこまでも 一人きりだと思う時がある
薄暗い明日に向かう逃亡者

JENのボーカルもなかなか、透き通った綺麗なお声ですよね~。他のミスチル有名曲をJENのボーカルで聴くようなファンクラブ限定ライブも面白いかもしれませんね(笑) 需要は一部のマニアだけでしょうが…(笑)

作詞作曲がまさかの“小林武史”プロデューサーなのが驚きです。こんな歌詞書くんですね~。

「LOVE」

意外にも特殊な関係のラブソングが多いミスチル楽曲の中でも、桜井さんの生々しい恋愛観に賛否両論の論争が繰り広げられがちなことで有名?な、タイトル通りの”LOVE”ソング。ベスト盤にも収録されているため、意外と認知度は高い楽曲かと思われます。

でも”愛してる”とは違ってる ちっぽけなプライドも遠慮もいらない
束縛やヤキモチはちょっぴりあるけど 燃えるような恋じゃなく ときめきでもない
でもいいじゃない それもまた一つの Love… Love… Love…

“昔 野球で鍛えた君の彼氏”=田原さん??説や、実際に経験してなければ書けなさそうなリアルな歌詞など、こんなに綺麗なメロディやアレンジなのに歌の内容はなかなか問題児かと。

女性陣からは「何よ!!ハッキリしてよ!!」等のヤジが飛んできそうですが、恐らく男性陣からは多くの賛同/共感を得られそうな歌ですよね…(笑) たぶん「男ってこんなもんさ~♫」

些細なことですが、ライブで披露される際にラストの”Love~♫ Love~♫ Love~♫”を上のハモリパートで叫んでくれるアレンジが死ぬほど大好きです

「さよならは夢の中へ」

約4分台の短い楽曲が多い今作の中で、最も演奏時間が長い美しい名曲。またお別れソングですね。

二人でみつけた It’s only love それだけが僕に安らぎをくれた 苦しい時も
それは ただ一つの真実 いつしか全てはうつろう運命だとしても
今ならば きっと取り戻せる 二人出会った日の輝きを

“自由”を諦めきれずに”別れ”を選んだ男の歌だと思いますが、この”相手”がどんな関係のお相手かはどちらにも取れてしまうような気がしますねその両面性も今作にピッタリかなと感じました

歌詞は聴く人それぞれのご想像にお任せするとして、メロディが美しすぎますよね。作曲が桜井さん&小林さんとなっており、歌詞云々を抜きにしても”夢のような珠玉のメロディ”が聴ける名曲だと思います

「my life」

こちらもベスト盤に収録されており、高い認知度を誇る”失恋”ソング。消費税増税や郵便料金改正の度に、ネタにされる特権を持った希少な楽曲でもあります。

62円の値打ちしかないの? 僕のラブレター
読んだのなら返事ぐらいくれてもいいのに

ちょっぴりうぬぼれてた僕もついにフラれた
いい事ばっかある訳ないよ それでこそ my life

歌詞は一切の説明が不要なほど分かりやすいのに、誰もが共感できるパワーを持つ歌でもある、地味だけど優しい大名曲。この”地味だけど優しい名曲”枠は本当に大好きなMr.Childrenの真骨頂だと個人的に思います。「彩り」「1999年、夏、沖縄」「Simple」などなど数えきれない程ありますよね。

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おわりに ~ミスチル初期3部作の本質について~

以上、「Versus」収録の10曲を全曲ご紹介してみました。

ここまで「EVERYTHING」「Kind of Love」「Versus」とミスチル初期3部作を続けて全曲紹介してきましたが、個人的に感じたことは現在にも通じる”Mr.Childrenの土台”を形作る重要な作品達だと思いました

近年のライブではなかなか演奏される機会が少なく、最近ファンになった方は知らない曲が多いかとは思いますが、昔から変わらないMr.Childrenの魅力がぎゅっと詰まった名曲が多いので、是非チェックしてみてくださいね!

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

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