ミッシェルガンエレファント 解散についての独自解説【2003年10月11日】

独自解説

こんばんは、まんじろう(@manjirooblog)です。

この記事では、今日まで数々の伝説とロックンロールを残してくれた伝説のバンド“THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ミッシェルガンエレファント) 解散の理由”について、独自解説してみようと思います。

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ミッシェルガンエレファント 解散についての独自解説

「チバ、ギターを弾きたかったから解散説」は論外。

はじめに、巷でよく言われている「チバがギターを弾きたくなったから解散」説を個人的には完全に否定しておきたいです。はっきり言って、そんな低レベルな理由が解散理由の一部になって欲しくありません。

たしかに、後期の楽曲を演奏する際にチバさんのギターの音が出ている傾向はあると思いますが、それは後期楽曲のアレンジ上必要なだけだと思います。デビュー曲である「世界の終わり」を演奏する際は、どの時期のライブでも音が出ていることがイントロで確認できますので。

それに、ギターにこだわりが強い人であるなら、はじめからライブで自分のギターの音を消すようなことはしないと思います。(説明すると、ミッシェルのライブではチバさんのギターとアベさんのマイクが両方ミュート(消音)されている状態がデフォルトなのです。ボーカリストは歌のみ、ギタリストはギターのみというこだわり?)

「音楽性の変化による解散説」は濃厚だが…

そして、解散となった要因は1つだけでは無く複数あると思いますが、世間でも言われている通り「音楽性の変化による解散」は大きい要因の1つだと個人的にも思います。

誰がどう聴いても、7thアルバム「SABRINA HEAVEN」はミッシェルの中で”何か“が起きています。それはもちろんメンバーしか知り得ない内部の事情と思いますが、”何か”のせいで「SABRINA HEAVEN」のような、これまでのミッシェルと比べても実験的要素がとても強い作品をリリースすることになったのだと思います。そして、残念ながら実験の結果は良くなかったことと思います。

そして、ここから先は個人的な見解を述べていこうと思います。

解散の決め手=「バンドを守るため」

色々考えてみた結果、個人的にはこの説であって欲しいという願望も込めた説を提示したいと思います。ミッシェルガンエレファントが解散を決めた理由、それは…

「THEE MICHELLE GUN ELEPHANTを守るため」

ミッシェルのライブを観たことがある人は痛い程分かるかと思いますが、彼らのライブはまるで命を削っているかのような狂気じみた勢いと熱量があります。そこが最大の魅力であり、そして解散の最大の原因となってしまったように思えます

前述の“何か”=”燃え尽きてしまった”のではないかと思います。歌詞はチバさんが1人で作詞されていますが、作曲についてはセッションで4人で楽曲を制作していくタイプのバンドで、これまでの方向性では、これまでと同じクオリティで音楽を作ることが出来なくなってしまったのではないのでしょうか?

ラストライブの一曲目に演奏された「ドロップ」に「なめつくした ドロップの気持ち」という歌詞があります。安直ではありますが、この「ドロップ」をラストライブの1曲目に選曲したことに意味が無いことは無いと思います。

ここまで貫いてきた”ロックンロール”が鳴らせないのなら、これまでの”ミッシェルガンエレファント”を守るために”解散”する。あのミッシェルのメンバーが最も納得しそうな理由であり、解散の決め手となった理由なのではないか?と考えています。

実際に、ラストライブで演奏された曲達も1st~6thアルバムまでの楽曲がほとんどでしたしね。(7thアルバム以降の楽曲は23曲中3曲のみでした)

解散後のメンバーについて

恐らく、解散を最初に切り出したのはチバさんかなと思います。唯一のバンド結成時からのオリジナルメンバーであり、ミッシェル解散以降はパンク寄りから歌モノ寄りに音楽性が明確に切り替わったように見えるからです。2003年10月11日幕張での解散ライブでは、ラストのラスト「世界の終わり」演奏後、まだアウトロを残しながらも1人だけ先にステージを降りるシーンがそれを象徴しているようで印象的です。

そして、アベさんとウエノさんは解散ライブ時の映像でも、とても悲しい顔をされています…。ウエノさんは後半までは平気そうでしたが、アベさんは終始悲しそう…。これは推測ですが、メンバーで1番ミッシェルを愛していたのはアベさんだったのではないでしょうか?なぜか、そんな気がします。泣けます…。

キューちゃんについては、ミッシェルへの加入理由が「チバの後ろでドラムを叩かせて欲しい」であった通り、現在もThe Birthdayのドラマーとしてチバさんの後ろでドラムを叩いています。この事実もなかなか泣けます。

本当に”ファン想い”のロックンロールバンド

ここまで色々と勝手に個人的な意見を書いてきましたが、最後に1つだけ。

ミッシェルは激しい音楽と、硬派な見た目で怖そうなイメージがつきがちですが、本当はとてもファン想いの優しいバンドだと思います

解散をはじめに連絡したのもファンクラブ会員に封書で通知を送ったそうですし、解散に伴いリリースも無いのに全国ツアーを敢行、ラストライブは幕張メッセをぶち抜きオールスタンディングというあり得ない程大きいキャパを確保し、解散ライブ当日にはラストシングルとして新曲まで発売終演後のモニターには「Thank You Rockers I Love You Baby」。

ここまで解散のケジメをきっちりとつけるバンドもなかなかいないと思います。

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おわりに

以上、ミッシェルガンエレファントの解散について独自解説を書いてみました。

私の勝手な推測通り「バンドを守るため」に解散したとするならば、十数年経った今ではそれは充分叶っていると思えますね。

「解散から10年くらい経ったら再結成しても良かったのにね。」と、チバさんがアベフトシの”追悼本”で語っているのが切ないですね…。本当にライブを1度は体験してみたいバンドでした。

長文にお付き合いくださり、ありがとうございました。

ミッシェルの最も有名な伝説である、Mステについての記事もこちら↓にありますので、良かったら読んでみてくださいね!

ミッシェルガンエレファント Mステ初出演での放送事故【t.A.T.u.ドタキャン事件】

ミッシェルガンエレファント、あの"伝説のMステ"初出演回について詳細に書いてみました。全音楽ファンは知っておくべき奇跡の一夜だと思います!

コメント

  1. ロバ猿 より:

    いい考察でした。ほんとにそうかもしれんね

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